日常に役立つ心理学

気持ちを切り替えられないときは、「我慢」していないか疑ってみよう

2019年12月18日

たとえば、職場での何気ない会話で「ん?」と引っかかることがあったとき。

もやっとしたけれど「ま、でもあの人も悪気があったわけじゃないしね」と自分を落ち着かせる。でもその後も、もやもやが続きなかなか気持ちが切り替えれない。

あの人は悪い人じゃない、うん、素直な人だよ。でもなんか引っかかる、もやもやもやもや…

こんなふうに、気持ちが切り替えられないときは、自分の気持ちを我慢していることが多い。

たいてい「あの人も悪気があったわけじゃない」というセリフが出てくるときは、自分が嫌な思いをしているときですよね。

気持ちを切り替えるのが早い人は、「自分の気持ち→相手の事情→全体を見る」この順番で感情を処理します。

でも、もやもやしちゃう人は、自分の気持ちをすっ飛ばして相手の事情だけを見て、自分を納得させようとしちゃう。

すると、自分がどう感じていたかがスルーされてしまって、すっきりしないのですよね。

「うんうん、相手の人はそういう人なんですね。それで、〇〇さんはどう思ってるんですか??」と私が聞くと、「え、私? うーん…」としばらく考え込んだ後で、「あ、私、嫌だと思ってました!そっか、私嫌だったんだ!結構我慢してたのですね」とここで、ようやく自分の気持ちに気づいたりします。

自分の気持ちがわからないというのは、案外ストレスになります。なぜなら感情というのは抑圧すると溜まっていってしまうから。感じて認めることができれば解放されて消えてなくなります。

まずは「私嫌だったんだな~」と自分の気持ちを認めてあげること。次に「でも、相手も悪気はないんだよね」と、相手の事情を見ます。最後に、全体を客観的に見て「なら、しょうがないか」「ほどほどに付き合っていこう」「次は断ってみよう」などなど、結論を出します。

この順番で考えられると、悶々とすることはグッと減ると思いますよ。

ついつい相手の事情ばかりを先に考えてしまう人は、同じくらい自分の気持ちも大切にしてあげましょうね。

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