つながる・コミュニケーション

パートナーに言いたいことを伝えるコツ

2019年2月13日

カウンセリングで聞く恋愛の悩みのひとつに「不満や気になったことなど、言いたいことを言えずに飲み込んでしまう」というものがあります。

普段は反応の早い彼がこのときだけメールの返信がすごく遅かった。気になったけどなんとなく怖くて聞けなかった、とか。

この日はお出かけしようねと話していたのに、直前になるまでのほほんとしていて何の予定も立ってないとか。

何どういうことだろう?私だったらそういうことしないのに。と不可解な気持ちになり、もしかして私って大切にされていないのかなと悲しいような腹立たしいような気持ちになることも。

気になったことがあれば、疑問や不安が膨らまないうちにささっと話せるようになればいいのですが・・・。

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以前私が夜、仕事からくたくたになって帰ってきたときのことです。

旦那さんは、その日は休日でした。

私はお腹がぺこぺこで何かご飯が用意してあるといいなぁ、なんてひそかに期待していました。(旦那さんは簡単なものなら作れるので)

ただいまーと玄関の扉をあけるとしーん。

リビングに行くと、ヘッドフォンをしてテレビゲームにピコピコ勤しむ旦那さんの姿が。

首だけ振り返って「あ、おかえり。」

ピコピコ~。

この様子だと、晩御飯はなさそうだなと思いましたが一応聞いてみました。

「え?ご飯?ないよ~。」

ピコピコ~。

ご飯あったらいいなぁと甘えて期待していただけあって、私はなんだか悲しくてイライラしてきました。

でも、イライラを直接ぶつけるとマズイのは心理学を学んで知っているので、可愛くお願いしてみようと一旦呼吸を整えます笑

旦那さんの近くに行って「ねえ、ごはんは?」ともっかい言ってみます。

「いや、だからないよ~」
ピコピコ~。

「ごはんお願いします♡」

「ええ~?」
ピコピコ~。

「ご・は・ん♡」

このやりとりの末、もうしょうがないね~みたいな感じで旦那さんは台所に立ちまして、ごはんとお味噌汁とかでいいやと思っていたところ、小鉢も出て来てびっくり。

「わぁ、すごいじゃん」と思わず声が。「そうだろう、そうだろう」と自信あり気な旦那さんの表情が印象的でした笑

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不満を感じたとき、まず口から出てくるのは「なんで~してくれないの?」という言葉ではないでしょうか。

期待があると、相手はきっと「~してくれるはずだ」と思いやすくなります。

あのとき、「なんでご飯作っててくれないの?」とストレートに言うと、きっと旦那さんは責められたと感じて居心地が悪くなっていたでしょう。

男性は、女性に比べて罪悪感が強いと言われています。だから余計に責められることが苦手なんですよね。

しかも、メールの返信や予定を立てるのが遅いとか、家のことなど彼に悪気があるわけではないことも多いのです。

女性が不満を伝えたくなるときは「私の気持ちをわかってほしい」というニュアンスが強いです。

こういうことされて私は悲しかった、私は不安になった、そういう私の気持ちを理解してほしいのです。

もっと深く心理を掘ると女性側の本音というのは、私はあなたに大切にされたい、私を愛して欲しい、愛されていることを実感したい、ということだと思います。

この自分の本音に気づけたら、彼を責めたいわけではないということがわかりますよね。

彼に対して気になることや不満を伝えたいときには、やらなかったことを責めるのではなくやってほしいことをお願いする。

申し訳ないな~という罪悪感を持つことなく、怒りをぶつけるのでもなく、軽やかに言ってしまえると、相手としてはより受け取りやすいようです。

そしてもし、お願いを叶えてもらえたら、すごく嬉しいんだという気持ちをめいっぱい伝えるようにすると、お互いに小さな不満を溜めこまずにすむのかもしれませんね。

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