自分自身・人間関係の悩み

人との間の「見えない壁」をとる方法

2018年11月21日

人とのつながりが切れているとき、もしくは親密感に苦手意識があるときは「人との間に壁があるような気がする」と言う人が多いんですね。

見えない壁のある場所は人によって違うのですが、壁の存在によって自分からも相手に踏み込んでいけないし、相手から見たときも壁のある人に近づくことはカンタンなことではありません。

その見えない壁は意味もなく出来ることはないので、何かのきっかけでできて今まであなたを傷つくことから守ってくれていたのだと思います。

ただし傷つかないかわりに、人とつながることで得られる喜びもなかったかもしれません。

もうちょっと人とつながりたい、人とつながる喜びを得たいと思うのなら、見えない壁を少し減らす必要が出てきます。

私たちカウンセラーは、カウンセラー養成コースに入ってアシスタントとして様々なサポート実習を経験します。その中の1つに、相手を「見る」という実習があるんですね。

「見る」だけなら簡単じゃん?と思いますよね。

ところがやってみるとなかなか難しいのです!

右も左もわからない状態からスタートするので、そんな不安いっぱいのときにちらっと見られると、ほとんどの場合は「私を当てにしないで」「私なにもできないよー」と思って、見返すことができないんです。

また、自意識の中に入り込んでしまうと「私、変なこと言ってないかな」「嫌われていないかな」などと考えてしまいますが、そうやって自分の中に入ると相手は今何を考えているのか、どんな状態なのかといった「相手のこと」がほとんど見えなくなっちゃうんですね。

「あぁぁ、また自分のことばっか考えてしまった」と凹みながら、またチャレンジしていくのですが、相手を見るためには自分の中にある無価値感や無力感、様々な怖れと逃げずに向き合うことが求められるんですね。

そういったことを乗り越えて、相手を見る、反応するということができると、その頃には、自分の意識は相手に向かっているので自意識の中に入り込むことはほとんどなくなります。

結果的に、見えない壁といわれるものはなくなっているのです。

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日常でも似たようなシチュエーションはありませんか?

たとえば職場で、知りあいがちらっとこちらを見てきたとき。あなたはきっと視線を感じるはずです。

でもなんとなく忙しかったりとか恥ずかしかったりとかして、視線をスルーしてしまったり、すぐに反応することができないことはありませんか。

見えない壁がないときは、心の中は「ウェルカム」状態になっています。

視線を感じたら、頭で考えるより早く体が動きます。

さっと、視線のある方に体を向けて「あっ、どうしたの?」「はーい?(^-^)」とすぐに相手を見ることができます。

相手から見たときはどうでしょう。ちらっと見た時にスルーされて反応がなかった場合と、すぐに「はーい!」と反応が返ってきた場合。

近寄りやすいのはどっち??と考えたら答えはあきらかですよね。

見えない壁の存在はこんなところにも影響が出ているようですよ。

相手を見る、反応するって本当にちょっとしたことなのですが、これができるだけで心証は全然違ってくるんですね。

親密感が苦手な人は自分のことを見てしまいがちですが、そういうときこそ、自分よりも相手を見るようにすると、その方が案外ラクだし、結果的に壁がなくなってとっつきやすい人になるようですよ。

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