「自分のやりたいこと」を見つけるときに心の内側から湧き出るような純粋なやりたい気持ち、ではなくて
「これはやっておいた方がお得」だとか「これをやったほうが良い人に思われる」「職業人としてはこうあるべきではないか」
そのような、理想の姿や、べき論に囚われてしまうと、結局何がやりたいことなのかわからなくなってしまいますよね。
とはいえ、そうした方がいいんじゃないの?という、自分の中で作り出した世間一般の常識の目のようなものはなかなか強力で、ちょっとやそっとじゃいなくなってくれないんですよね。
ご相談で、「こういうお仕事(もしくは趣味)はどうかな?いいなぁって思うんですよ」と話しても、深く掘っていくと、それが純粋にやりたいことというよりも、その方が格好がつくから、資格があって良さそうだからというように、自分の弱点(コンプレックス)を克服するのが動機になっていることも多いです。
コンプレックスの克服って結構厄介だな、って思います。
頭が良くてちゃんとしていることにコンプレックスがあると、これをすれば賢く見えて社会的にもちゃんとしてるはずだと思う仕事にこだわりたくなります。
しかし、本来のその人はもっと自由でのびのびしていることが魅力なのに、あえて型にはまってしまうことで息苦しさを生むことがあるんですよ。
自分の理想の姿は、純粋なこうありたいなのか、それともコンプレックスの裏返しなのか。この二つの違いは本当に大きな違いです。
やりたいことを見つけるのは頭(思考)ではなく心が決めること。
その過程では自分のコンプレックスを克服するのではなく、受け入れて認めていくプロセスを通ります。
私も、会社員からカウンセラーになって本などの執筆活動ができるようになって、自分のやりたいことを実現していく過程ではコンプレックスを受け入れるというプロセスが何回もやってきました。
最初は、そんな~認めたくない~って自分の中でごねるんですけど、こんな私がダメ、だとジャッジしているのは他ならぬ自分自身なんですよね。
長所の裏には短所があり、やりたいことの裏にはやりたくないことがあり、コンプレックスの裏には才能がある。
本当に自分がやりたいこと、内側からエネルギーが出てくるもの、それに出会うためには自分自身の良いところも悪いところも受け入れることなんだなと思いますね。
こればっかりは頭でいくら考えてもわかりません(笑)心が反応するしか答えがないのですよ。
そんな心を扱うカウンセリングも考えすぎてわからなくなってしまう前によかったら使ってみてくださいね。自分らしさを認めて、やりたいことを見つけていきましょう。