誰かに何か言われたことでイラッとした。
怒りを感じること自体はよくあることですが、問題はその次です。
怒りやイライラを感じて、その状態が長引いてしまったり、その感情自体に振り回されてしまうと、ちょっと厄介です。
たいていそういう時は、怒りやイライラは雪だるま式に膨らんでいます。
「あの人がこんなことを言ってきた。こんな態度をとった」
そういった目の前に起きた出来事だけではなく、過去の似たような事例までも記憶から引っ張り出してきて
あの時も、同じようなことがあった!
あの人はいつもそう!
なんで私はいつもこんな目に遭うんだろう。
などなど
色んなことを考え出してイライラがヒートアップしていくんです。
一回こうなってしまった時は、気持ちを一旦落ち着かせる必要があります。
怒りに振り回されるときというのは、過去に似たような経験があって、その時の感情が完結していないとき。
昔起きた出来事で感じた怒りやイライラの感情が、癒されていないまま残っています。やり残しみたいなものです。
こういう残った感情は、普段は感じることはありませんが、きっかけとなる出来事が起こると一気にリアルな感覚を伴って蘇ってきます。
なので、イライラに振り回されちゃうときは、過去にも似たような感情になったことがなかったか、振り返ってみましょう。
過去には癒されていない感情があって、「だから私は大切にされないんだ」とか「ほらね、私には嫌なことが起こるんだ」などと、良くない思い込みを作っていることもあります。
良くない思い込みがあると、今嫌なことを体験したことによって、その思い込みを再現して「ほーら、やっぱりね」と思い込みを強化してしまうことがあります。
これを解消するためには過去の癒されていない感情を消化していくことが必要となります。
人から嫌なことをされて怒っていたとしても、私たちが本当に怒っているのは、実は自分自身に対してです。
こんな嫌な目に遭ってどうにもできない自分が嫌とか、傷ついてる自分が許せないとか、怒りに振り回されている自分が嫌いなど、なんらかの形で自分を責めていることが多いんです。
そんな自分自身を、許してあげる。もう十分つらい思いをしたんだから、もういいじゃない。と言ってあげる。過去の未消化な自分の感情と向き合い、愛を注ぐことなんです。