自分自身・人間関係の悩み

グループから「浮いている」感覚

2017年5月24日

どこにいっても、なじめない。
個性の違いはあるかもしれないけれど、慢性的なものは、人とのつながりが切れてしまったことに要因があるかもしれません。

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職場や趣味のグループなどどこにいても、なんとなく自分だけ違う感じがしたり、なじめないでいるとき。

ふとしたときに「私、ここにいてもいいのかな」と感じる人は、少なくないようです。

みんなと同じような話題についていけない、何が面白いのかわからないから笑えないといったことがあると、いつも寂しくて居場所がない感覚がしてくるかもしれません。

それが、もし場所を変えてもずっとそのような感覚があると、自分がおかしいんじゃないか?変なのではないか?と思い始めて不安になってくる場合もありますよね。

私は子供のころ女子のグループが苦手でした。仲間外れになりたくなくて頑張ってグループに入ろうとしていましたが、グループの人全員と仲が良いわけではないし、カタチだけの関係は居心地が悪かったです。

どうしてグループで一緒にトイレに行かないといけないのか、どうしていつも一緒に行動しないといけないのかもわからなかった。

でもみんなが当たり前のようにやっているグループ行動なので、居心地の悪い思いをしている自分が変なのかなと思ったりもしました。

私のように感じていた人案外多いんじゃないでしょうか?

大人になってみると、職場とか趣味のグループとか、人が集まるところには「色」があるとわかります。

なので、あなたの個性がその色と合っていないという可能性もあると思います。だからどうか、私がおかしいんじゃないかと思って、自分を責めないでいただきたいなと思います。

でも、どこにいっても場所を変えても「浮いている」ように感じるとしたら、人との「つながり」が切れてしまっているかもしれません。

それは、あなたの個性とは別の問題です。もしかしたら、感覚や感性が人と違っているのかもしれませんが、それはあなたの個性なので、自分の感覚を信じて大事にしていただきたいなと思います。

なじめない、仲良くできないという悩みを抱えている人にお話を聞くと「自分が思ってることを言うと、人からどう思われるかが不安だ」と思っている人がとても多いのです。

自分に自信がないのです。だから思っていることを言えなかったり周りの顔色を伺ってしまったりするんです。

人との「つながり」は、自分はこんな人間ですよと自己表現をしていくことで扉が開かれます。

私という人間がどんな人かを表現できていないと、周りの人から見るとよくわからないものです。

「わからない」というのは人にとって一番怖いものなのです。なので、怖くてお互いに近づけなくなってしまうのです。

人からどう思われるかわからないと不安に感じているときは、相手から攻撃されるんじゃないかと思っています。

まさか相手が自分の味方で「あなた、面白い人なのね」などと歓迎してくれるとは思わないものですよね。

そうした相手に対するイメージを固定化していることで、自分から壁を作ってしまっているとも言えます。

グループになじめない&浮いている感覚がするときは、自己表現をしていくことがポイントとなります。

私はこんなことを感じているんですよと表現するためにも、自分の感覚や感性を自分がまず受け入れることがとても大切な第一歩です。これを「自己受容」といいます。

自分が自分のことをおかしい、変じゃないかと思って責めていると、周りのみんなからも責められていると感じてしまいます。そうすると、怖くて自己表現ができなくなってしまいますからね。

自分がどういう人なのかわからないという場合は、アウトプットが不足しています。人の話はよく聞くけど、自分は話さないとなっていませんか?

余計なことは喋らないようにしようとするのは、一見すると安全策のようにも思えるのですが、長い目で見ると、自分も周りの人もあなたという人間がどういう人かわからなくなって、距離感が出来てしまいます。

自分が感じていることを口に出してみましょう。

まずは安全な場所で練習することがおすすめですが、思っていることを言葉にしていくことで「私ってこんなことを思っていたんだ」と確認することができます。ノートに書き出す方法もおすすめです。

私はこんなこと思っていますよと堂々と発信していくことで、周りのみんなも受け入れやすくなります。

実は周りの人も、あなたという人間がどんなことを考えている人なのか知りたいんですよね。

自分を知り、自己表現をしていく。どんな自分も受け入れていく。それが人とのつながりを作るための第一歩です。

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