学生時代の部活で、練習はサボるけど演技のうまい後輩たちと、毎日練習に来て礼儀正しいけど演技がうまくない後輩たちがいて、ちょっとモメたことがありました。
というのも、礼儀正しい方の後輩を先輩たちが可愛がり、レギュラーに入れたがったりしたことで、その演技のうまい後輩たちが反発したんです。
部活なので、演技がうまい人がレギュラーになった方が良い成績が取れるよねと思いつつ、でも先輩目線からいくと、礼儀正しくて真面目にやってる後輩の方が可愛いわけで、なんとも複雑だなと思った記憶があります。
才能があるからといって人格が伴っているわけではないですし、逆もまたしかり。(もちろん、両方持ってる人もいますけどね)
仕事では、人柄が良くて優しくてコツコツ頑張る人がみんな出世するかというと、そういうわけではなく、人の中でうまくやっていくには、才能、人柄、政治力などいろんな要素が絡み合っているんだろうなと思います。
コツコツまじめにやってるのにうまくいかないといったご相談もあって、そういうお話を聞くと、「「あぁ、どれだけ悔しいって思ったんだろうな、悲しかっただろうな」と私もやるせない気持ちになります。
ただ、コツコツまじめにやってるから損をするかといえば、これもまたそんな単純な話ではないのです。
自分が何を大切にしているか、自分の中の罪悪感の有無やセルフイメージ、相手への期待の有無、組織の風潮、相手の価値観・・・
実は改善できそうなポイントがちゃんとあったりします。
自分の中の正しさにこだわってしまうと苦しくなるので、状況に応じて、柔軟に考え方を変えていけるといいですよね。
ただ、コツコツまじめに取り組むのは私はとてもいいことだと思っています。
コツコツできる人は、それが当たり前すぎて気づいていないんですけど、実は誰にでもできることではないんです。
たいていお伝えすると「えっ?そうなんですか!?」と言われますけどね。
そういう地道な努力ができることは才能ですし、人から信頼される大事なポイントだと私は思うんですね。
なので、そういう自分の良さを否定することなく大切にしながら、変えていけるところは変えていく。そんな柔軟さが必要かなと思っています。