「人に振り回される」って、私たちの日常では思っている以上に多いんじゃないのかなと思うんです。
私の著書「ゆずらない力」では、いろんな困ったさんの事例を載せているのですが、特に相手が困ったさんじゃなかったとしても振り回されることはあると思うんです。
例えば、話をしていたら同僚が急に不機嫌になっちゃって(でも自分は悪いことはしていない)、その日は不機嫌な顔をした同僚が目に焼き付いて全然頭から離れなくて、ずっともやもやしちゃったとか。
いつも会うママ友さんと「こんにちは~」って言いながら立ち話をしていたけれど、しばらくたつと話題がなくなって気マズイ空気が流れてしまった。
「どうしよう、どう思われたかな・・・他の人とは話が続くのに私だけ続かないなんて」と気になってしまった、とか。
その出来事が終わった後もずっともやもやして、心の中に他人がいるような状態は精神的に振り回されていると言えますよね。
もやもやしている間じゅう、あなたはずっと誰か他人のことを気にしているわけで、そして考え続けることで何かが解決するわけでもなく。
誰か他の人のために自分の人生の時間を費やしている状態です。
これを続けていくと、周りに自分を振り回す人がどんどん現れます。
そして、ますます振り回されるようになって色んな他人のことが気になってしまい、結果自分が何者なのかがわからなくなってしまうんです。
どうしてこんなことが起こるかというと「自分以外の誰か」に焦点が当たっているから。
他人に振り回されることなく、自分が望むような関係性をつくっていくためには選択と集中です。
振り回される人は、自分が望むものを選んでいないんです。あるものを全部拾っちゃっています。それでは身が持ちません。引き受けるにもキャパシティーがありますからね。