自分らしく生きる

問題が解決されていくときのプロセス

2016年10月19日

楽しいこともないし、なんかつまらないな~と思ってるときは、普通なら残念なことなのかもしれませんが、カウンセリングのプロセスにおいては、とてもいいことだと言えるときもあります。

それまで、家族の問題など色んなトラブルがあってなんとか解決しようと頑張ってきていたり、1日1日を乗り切るのにやっとで先のことは考えられないような状態であれば、切羽つまるようなトラブルが何もないということ自体がすごいことなんですよね。

自分のことだけを考えて悩むことができる、というのはある意味で幸せなことですよね。

家族のこととかそもそも毎日生きることで必死だったら、そっちが優先になるので楽しいことしたいとかは考えられないでしょうからね。

トラブルが起きていなくて自分の楽しみや幸せを考えられるようなゆとりが出てきたということなんです。

明らかに問題だと思うようなことがあれば、必死で解決しようと頑張りますよね。

そして頑張りが実って問題がなくなったときどう感じるのでしょうか?

客観的にみれば、良かった良かった!となるだろうと思うところですが、実際には困惑される方の方が多いかもしれません。

今まで問題があるのが当たり前できていたから、急に問題がなくなってしまうとどうしていいのかがわからなくなってしまうものなんです。

今も何か問題があるはずだ!と思って問題探しをしようとされる方も多いです。

そんなとき私は「せっかく何もなくなったのに、また問題を探して解決しようとしていたら、永遠に問題探しをすることになっちゃいますよ!もう幸せになっていいんですよ~」とお伝えしています。

明らかな問題があれば対処したほうがいいですが、何もないときは問題は探さなくていいんです。

これは心理学やカウンセリングに関わりの深い方ほど、そうしてしまう傾向があると思いますね。

何もなくなったら、確かに慣れない状態なので戸惑ったり虚しくなることがあるかもしれません。

でも、これからなんですよ!本当に楽しい生活は、今から創っていけるということなんです。

ようやく、心を煩わされるようなことがなくなるとこまで来た!という素敵なことなんです。

ただ、これからは今までとは違うベクトルがいります。方向転換ですからね。

「問題をなんとかしよう、何が悪いんだろう」という発想から、「楽しいことしよう、楽しいことを積極的に見つけよう」と、視点を変えていくとスムーズに移行していけます。

今の状態は、実は喜ばしいことなんだ~って思ってみていただけるといいんじゃないのかなと思います。

もし、どうしていいかわからなくなったり虚しくなったりしたら、その時はひとりで抱え込まずにご相談くださいね。

問題を解決することだけがカウンセリングではありません。望むように楽しく過ごしていくサポートもさせていただいています。

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