つながる・コミュニケーション

たまには言い訳してもいいんじゃない?

2016年9月24日

人を変えることはできない。目の前の人は自分の鏡である。

これは心理学を学んだ人ならお馴染みの話ですよね。

自分が変われば世界は変わるし、全ては自分の物の見方次第だということ。これは本当に真理だと思います。

でも結論はそうなんだけど、そこに行き着く過程はもっと幅があってもいいんじゃないでしょうかね。

すぐに自分のせいだと思って苦しくなってしまう人にとっては、時には言い訳をしたって誰かのせいにしたっていいと私はそう思っています。

もちろん言い訳しっぱなし&誰かのせいにしたまんまだと、その先の展開が望めないので、あくまでもプロセスの一環として使うということなのですけどね。

例えば、パートナーがスマホばっか見てるとか引きこもってばっかだとかで、この人つまらない人だなぁとイライラしていたとします。

でも、カウンセリングで気持ちを吐き出していくうちに、本当はパートナーじゃなくて自分が楽しく過ごせていないことや自分自身がつまらないことに怒っていたんだとわかります。

もし自分がすごく楽しく過ごせていて、自分の人生に夢中だったら、人のことなんか構ってる暇はないですからね。

なんなら、パートナーに対して「私を楽しませてくれないあなたが悪い」とまで思っているとしたら。

問題の本質は、自分が楽しく過ごせていないことにあったんです。

でも、もし、自分の怒りをパートナーのせいにしてはいけないとか、人を変えたくなるときは自分が変わらないといけないとか

そういう心理学のセオリー通りのことを思って自分の気持ちを抑えたら、とてもじゃないけどパートナーへの怒りを吐き出すことはできないですよね。

この話はパートナーに対してイライラしているということを表に吐き出せなければ、その奥にある「実は自分に怒っていた」という問題の本質にたどり着くことは難しいかもしれません。

言い訳ばっかりしていたら、実は自分が頑張っていなかっただけだと気づくこともありますし、おもいっきり人のせいにしてみたら実は自分のせいだったと気づくこともありますからね。

特に、ブログや本などで心理学をいっぱい学んだ人ほど、気を付けたほうがいいかもしれません。

自分の感情を複雑に分析するよりも、できるだけシンプルなままでいること。

自分の中から湧き上がってきた感情に素直になって、分析せずにそのまま出していったほうが、解決への道筋はスムーズに見えてきます。

考えすぎちゃったときは一人で抱え込まずにご相談くださいね。その方が簡単シンプルに進んでいけますから。

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