私ってどんな人?と考えたときに、相反する性質を持ち合わせていることってありませんか?
例えば、几帳面だけどテキトーとか、時間にルーズだけど完璧主義とか。
相反する性質を同時に持つと、わたしたちは混乱してしまうことがあります。
超優しいのに、超冷たいところがあったり、キチンとしたいのに、いい加減なところがあったりすると、結局自分ってどっちなんだっけ?と思ったり、矛盾が内在しているような気がして本当の自分がどこにあるのかわからなくなったりしますよね。
カウンセリングでも、自分がわからないんですと聞かれることもあります。
確かに、どっちが本当の自分なんだろう?と考えると迷路に迷い込んだ気がしてしまいそうですよね。
多面的な性質を持っていれば持っているほど、自分がバラバラになる感覚がしてわたしという個人に統合することが困難に感じられるかもしれません。
例えば私は、普段はのんびり、おっとりしていますがスイッチが入ると別人のように頭の回転が速くなります(笑)
のんびりした私と、キリリとした私。どっちの性質も持っていて、ただスイッチを入れるか入れないかで切り替わるんですね。
私はどっちの自分も本当の自分だと考えています。
むしろ相反する性質を合わせて持っていることの方が多いと思うんですね。
例えば内向的なのも社交的なのもどっちも自分で、ただ場面に応じて出てくる性質が変わるだけで決して自分の中では矛盾しているものではないんです。
大事なのはどの場面でその性質が出てくるかを、自分で知っているかどうか。
もし、知っていれば両方の性質を、自分として使い分けることができます。使いこなせれば、それは才能として花開くわけですね。
でも、いつ顔を出すのかわからず、自分の中で統合されていなかったら、ただただ色んな性質に翻弄されてしまう恐れがあります。
自分が主役なのではなく、自分の持っている性質に振り回されてしまうんです。
感情もわかれば上手に扱えるようになりますが、扱い方がわからないと、その日の気分によって翻弄されるようになります。それと同じですね。
自分が持っている、あらゆる性質や性格をどうやって使いこなせるようになるか。
才能として使うためには、矛盾する性質も全部自分の一部なのだと認識しその上で、統合していく作業が必要になるかもしれませんね。