自分自身・人間関係の悩み

なんだかいつも損してる気がする

こないだ、すごく嬉しいことがありました!

クライアントさんとお話していたら、こんなことをおっしゃるんですよ。

お客様
高見先生に信頼されているのがわかるから、その信頼に足る自分でいたいと思っていて。恥ずかしくない自分でいるための指標になっているんです。

この発言を聞いてふとよぎったのは、親が子どものことを思って、子どもに恥ずかしくない自分でいようとするというような(一般的によくある)話。

信頼に足るように恥ずかしくない自分でいる、だなんて、そんなすごいことを言ってもらえるなんてびっくりでした。しかもそれが、クライアントさんが心からそう思って話してくれているのが伝わってくるので、私、もう、感動しちゃいましたよ。。。

こんなこと言ってもらえるなんて、本当にすごいなぁ。あらためて、身が引き締まるカウンセリングでした。こうやって、信頼関係が生まれることに本当に感謝しています。少しでもお力になれたらいいな。

今日のお話は、カウンセリングでもよくある事例で、損してる・利用されやすいと感じる方へのお話です。

相手が困るだろうと思って善意で引き受けたのに、お礼はなし。別に感謝してもらいたいと思って引き受けたわけじゃないんだけど、あまりにも当然というような態度を取られるともやもやしちゃう。

なんだか私、損してるなぁ、役に立つことは好きだけど、でもなんだかなぁ。そんなふうなお話を聞くと、「そりゃそうですよね、善意とはいえ、さも当たり前のような態度だと腹も立ちますよね」と私も思っちゃいます。

人間関係においては、そんなシーンに出くわすこともきっとあるでしょうし、一度や二度くらいなら、そういうこともあるよねと流せるかもしれません。でも、度々ある場合はどうなんでしょう?

こうやって手伝ってあげたり引き受けたりするのは、「大変そうだから」「困ってるなら助けてあげよう」といったような純粋な思いから動こうとしている人ばかりです。気の優しい人たちだと思うんですよね。

なのに途中から雲行きが怪しくなってくると、なんだか切ないですし、私もやるせない気持ちになります。

最初は、「ちょっとだけ手伝ってあげよう」という軽い気持ちではじめたのに、相手が「これもお願いできますか」とどんどん要求してくるようになって、気が付けば自分のことが後回しになるくらいのレベルにまでなっていたりするというケースも聞きます。

さすがに、自分のことに支障が出るようなレベルになってくると、気持ちももやもやしてきちゃいますよね。嫌だと思ってるのに断りづらいとか、断れないという人の中には、無意識のうちに罪悪感があって「私がやらなければいけないんだ」という感覚を抱いている人もいます。すると、嫌なのに断れない、だから腹が立つという悪循環になったりするんですよね。

また、自分の価値を低く見積もっている場合も、いいように使われてることに不満を持ちながらも現状を維持してしまう心理につながりやすくなります。

自分の価値を低く見積もっているというのは、すごく分かりにくい表現だと思うんですが、無意識レベルで「私は大したことができないから、これくらいやらなきゃいけない」というような感覚があるということなんです。

嫌なのに断れない、という中には、もちろん関係を円滑にしたいから、断ることで角が立つのは嫌だなぁと思っている場合もあるんですが、その奥深くの心理を見ていくと、自分の価値を低く見積もりすぎていることがある場合が多いんですね。

シンプルに見たら、「損してるのが嫌なら断ればいいじゃん」になるのですが、でもそんなに単純な話でもないことが多いんですよね。これが心のややこしいところですが、断れるなら、たぶんとっくに断っているはずなんですよね。

でも引き受けちゃうのにはそれなりに理由があって。この場合は、ただ断るだけではなくて、自分の価値をちゃんと受け取っていくことを同時進行でやっていくことがポイント。そうじゃないと、不安になって断れなくなっちゃうので。

困ってるなら助けてあげようと思った、そのシンプルな優しい気持ちを持つあなたは、良いい人? それとも悪い人?

どう見ても、良い人ですよね。なのに、損するのは自分が悪い、いつも利用されるのは自分が悪いんだ。。そんなふうにどこかで思ってたりしませんか?

そう思う必要は全然ないですからね^^もし、断ったら関係が悪くなってしまうのではないかという恐れがあったり、私は大したことができないからこれくらいやらなくちゃというような感覚があるのなら、自分も相手も気持ちよく尊重していくために・・・自分の価値をもう少し受け取っていくことで、見えるものが変わってくると思います。

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