つながる・コミュニケーション

親密感を育む一歩

2021年6月22日

カウンセリングにおいても、親密感が苦手という方からのご相談をたくさんいただきます。

本当はパートナーとさまざまなことを分かち合いたいはずなのに、つい遠慮してしまったり、嫌われるのが怖かったり恥ずかしかったりして、自分の気持ちを隠してしまうことってありませんか?

例えば、良くデキル自分、しっかりしてる自分でありたくて、弱みは見せないとか。

どんなときに2人の間の距離が縮まるのか? を考えてみると、お互いのことをよく知り合ったときですよね。

相手はこんなことを思っていたんだーと知って、受け入れる。

相手にはこんな面があるんだなぁと知って、理解して、受け入れる。

共感したり分かち合ったりしながら、お互いを受け入れていくことで、距離が縮まり親密感が育っていきます。

ご相談を伺っていると、弱みを分かち合うことを苦手にしている人が多いなという印象があります。

パートナーは距離が近いところにいる存在なので、もし、自分の弱みを含めて全部を知ってもらって、受け入れてもらうことができたら、それはもう大きな安心感になりますよね。

とはいえ、自分でも認めたくないような弱みですから、バレるのはものすごく抵抗が出てくるわけなのですが…。

こんな情けないところがバレたら嫌われちゃうと思うこともあるかもしれませんが、あなたの大切なパートナーを「自分を嫌うかもしれない人」に設定していることに気づくことも1つ大切なことかもしれません。

弱みは、可愛いところでもありますし、愛されポイントだったりもするんです。

私も旦那さんとの距離が、ぐっと近くなったなと実感できたのは、旦那さんの前で泣くことができたときでした。

それまで怒る姿は見せていても、悲しくて泣く姿や感動して泣く姿は見せたことがありませんでした。

恥ずかしくて抵抗があったんですね。

でも、本当に悲しい出来事があったときに、冷静に話そうと頑張ったのですが、途中でこらえきれなくなってしまって涙が出てきました。

そうしたら、何も言わずに抱きしめてくれたことで、安心して泣くことができたように思います。

気持ちを分かち合うってこういうことなのだと、親密感ってこういうことを言うのだと感じました。

特に男性は、パートナーである女性の役に立ちたいと思っていることが多いです。

迷惑をかけてしまうのではないか? と不安になって、自分だけで持ち続ける人もいますが、それはそれで、パートナーは「自分を頼ってくれないんだ」と寂しい思いをしているかもしれません。

ちょこっと勇気を出してみて、自分から一歩を踏み出してみる。

「私、いつもちゃんとしてなくちゃと思ってて気を張ってるんだけど、本当は抜けてるしミスするし…でもそんな自分は情けないなって思って今まで隠してたの」とか

「~を不安に思っていたの。でもそんだけ不安になるのもあなたと一緒にいたいって思うからなの」とか

あまり言えなかったちょっと恥ずかしい本音をシェアしてみるといいかもしれません。

長く一緒にいようと思えば、さまざまなことを分かち合える関係でいれたほうがいいですよね。

もちろん相手の事情もありますから、相手が受け入れやすい形で話すことも大切です。

ちょっと勇気は要りますが、あなたの方からゆっくり近づいていって、パートナーを信頼し、自分をオープンにしていくことで親密感が育っていくことと思います。

親密感が得られると、距離や時間が多少離れていても心は共にあるということがきっと分かると思います。

あなたの素敵なパートナーシップを応援しています。

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