つながる・コミュニケーション

親密感に必要な自己開示

2020年7月21日

親しくなるには、ある程度の自己開示が必要になってきますよね。

私たちはよくわからないものに恐れを抱きますので「この人ってこんな人なんだ」「こういうふうに考えるんだ」という人となりが見えてきた方が親しみが湧きます。

恋愛などで、なかなか恋人ができないとか、親密になれないというお悩みがあるときは、無意識では「自分を知られたくない」という気持ちを抱えていたりします。

もし自分が知られることでより仲良くなれるという確信があれば開示するのに抵抗はないでしょうが、開示して嫌われてしまったり「こんな人だとは思わなかった」とガッカリされてしまったりするとすれば…めちゃくちゃ怖いですよね。

拒絶される恐れが強いと、なかなか距離を近づけることができません。そんなとき、自分のことを「あまりよくないものだ」と思っているようなのです。

でも一方で、全部見てもらう・全部知ってもらうというのは、大きな安心感をもたらします。

私たちが子どもの頃や赤ちゃんだった頃はそうでしたよね。身の回りの世話をしてもらって
全てを見て知ってもらっていました。

人に近づくのが怖いと思っている人でも、本当は受け入れてもらいたいんです。でも受け入れてもらえないかもしれないから余計に怖くなるんですよね。

ここからがポイントなのですが、自分のことをひどく嫌っていると拒絶される恐れが増しますし、万が一、拒絶された場合にはダメージがものすごく大きくなってしまいます。

でも、自分を肯定できていれば、拒絶される恐れがマイルドになりますし実際ダメだったときにも、もちろん凹みますが、いずれ立ち直っていくことができます。

そして、自分を良いものとして相手に差し出せた方が受け入れてもらえる確率もアップするんですね。

私たちは、自分のことが受け入れられない時ほど、相手には受け入れてほしいと強く思うようになります。

本当は、自分が嫌っている自分、良くないと思っている自分を愛してもらいたいと願っているんですよね。

いわば、自分が嫌っている自分は「私を愛してほしい、受け入れてほしい」と助けを求めているわけです。

でも多くの人は、そんな自分を責めたりプレッシャーをかけたりしています。助けを求めている自分さんにビシバシするのはちょっと厳しすぎやしませんかね?

隠したいと思っていた自分を許して愛してあげることで、「私は迷惑をかける存在」「私は必要とされていない」「私は誰の喜びでもない」そんな感覚を癒していきましょう。

「自分を好きになりましょう」という言葉を耳にすることもありますが、やりたいことをやって言いたいこと(本音)を言っていたら、それなりに自分のことは肯定できるようになるものです。

でも、自分は良くないもののように感じているときは、やりたいことを自分にやらせてあげていないか、言いたいこと(本音)を話していないかどちらかのことが多いです。

ここで言う、やりたいことは、本を読むとか英語の勉強をするとかそういう物理的なことだけではなくて、誰かに優しくするとか、誰かを愛するといった精神的なことも含まれます。

もし、人と仲良くしたいけど、自分がバレて拒絶されるのが怖いとしたら、めいっぱい自分を大切にして、許して愛してあげるのがいいと思います。

罪悪感ベースの発想をやめて自分の中にある愛に目を向けるといいですね。

人と近づきたいのに怖いと思うそんなあなたに必要なのは助けや愛であって、罰ではありませんからね。

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