普段はあまり怒ることはなく温厚なのだけど、3年に1回ほど、溜まったものが爆発。
その頃の私は「怒る」ことに対するイメージがそもそも良くなくて、怒ってはいけない、愚痴や文句ネガティブな言葉は言ってはいけない、嫌な人がいるとは思ってはいけない。そんな発想に縛られていました。
周りにいる人はみんないい人、嫌な人は誰もいない。むしろ嫌だと認めてしまったら愚痴や文句を言ってしまったら、自分の中で守ってきた「聖域」が崩壊するのではないか・・・という恐怖を感じていました。
そう思っていた頃のメンタルの状態はというと。
感情を抑圧しているのでエネルギーが回らない。すっきりせず、悶々とする。
早いとこお湯を沸騰させたらお茶でもコーヒーでも美味しく飲めるのに、沸騰させないように弱火でじっくりふつふつと。一体いつになったらお茶飲めるんですか?というような状態。
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怒りって大切なエネルギーで、普通に暮らしていたら嫌なこともあるし、愚痴を言いたくなることもあるはずです。
それを、変にいい人ぶってしまうと内部で怒りのエネルギーが溜まります。表面は温厚なのに裏は怒りを抱えている。
そういう自分のことはどう思う?と考えると、あんまりいい気はしないはずです。
自分だって本当はこんなふうに怒っていたくないのに。まわりの人がいくら温厚だと思ってくれていても本当はちがう。そのエネルギーはいずれ自分を攻撃し始めます。
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自分の中の怒りをみとめきると案外笑えるものです。
私自身、「まぁ、えーわ」と思いはじめてから楽になりましたし、ちょっとしたことでも怒れるとすぐに発散できるので自分の中に溜まらないんですよね。
結果的に3年に一回爆発する必要もないのです。私が必死に守ろうとしていた「聖域」は何だったのか・・・。
最初からそんなものはなかったのかもしれませんね。