自立して仕事もこなしているし人間関係も良好。大きな問題という問題はない。おおむね恵まれていると思う。
なのに、ふとした瞬間に寂しさが募って虚しくなる。そんなお話を伺うことがあります。
一見すると順調な社会生活を送っていますから、まさかあなたが寂しさを感じているなんて、周りの人は気が付かないだろうと思います。
気づいてもらえない、理解してもらえない、ということも寂しさが増してしまう一因でもありますよね。
ですが、寂しさはあなたが何を求めているのかを教えてくれます。
今の生活で何が足りないと感じているのでしょうか?何があればあなたの心は満たされるのでしょうか?
職場のように、広く浅い人間関係が良好なのに寂しいのは、それだけでは幸せではないと感じているということ。
もっと深いつながり、深い関係性を求めているということ。
木で言えば、細い枝葉の部分ではなく、幹のように太くてしっかりして安定感があるものが心の中に欲しい。そう思いませんか?
人によってはそれがパートナーとの関係であったり、友達や仲間との信頼関係であったりするわけです。
私はパートナーと友情の両方とも、深い部分で繋がれるような関係が持てるといいなと思っています。
これまで私は表面的な関係を構築するのは問題なかったのですが、一歩踏み込んだ関係を築くとなると、なぜか抵抗感が出てきました。抵抗感があるがゆえに、相手に一歩近づけない。
一声かけることができない、仲良くなりたいと思うのに面倒くさいとも感じてしまうといったことが起こるようになりました。
寂しいと思っているのに繋がれない。寂しいと思っているのに繋がりたくない。
この話の厄介なところは、繋がりたいのに繋がりたくないという相反する2つの感情が存在していることです。どちらも真実なんです。
繋がりたくないという気持ちが態度に出てしまうことも多いです。ほんの些細なことなんですが、人って敏感に感じ取るものなんですよね。
声をかけないでよオーラを出してしまうとか、あなたに話しかけたいなと思っている人の存在に気づきながらも、面倒くさくて見なかったことにしてしまったり。
そしてまた後で後悔するんです。あ、またやっちゃったって。
まずは「繋がりたい・でも繋がりたくない」この両方の気持ちを自分が持っているんだということを知ってください。
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自分の幸せのために、最終的には深い繋がりが持てることをゴールにして最初はできることからチャレンジをしていきましょう。
私が出会った友達の中には、周りは誰も声をかけてくれないのが大前提なので、自分から声をかけて人間関係は構築するものだと言っていた人がいました。
その言葉通り、誰にでも積極的に声をかけていき、断られてもめげない姿勢には本当に勇気がある人だなと感じました。
でも少なくとも私はその友達のようにガツガツいく勇気はなかったですし、実際ガツガツいかなくても、なんとかなるもんです。
私は自分から誘うことがあまりできなかったので、相手から誘ってもらった時にはとりあえず誘いに乗るようにしています。あと誘いやすい雰囲気(断らなさそうな空気)を作るように配慮することもあります。
たったこれだけでも、誘ってもらったことから始まった関係は多くあります。
1回会って、それから2回会って・・・と次へ繋げていくことができれば関係は深まっていきます。今では、私は心を開いて話せるお友達も、パートナーも見つけることができました。
あなたもできれば、お気に入りの人を1人でいいので見つけてください。
100人いたら100人全員から好かれよう、全員と仲良くしようと思うのは正直言って無謀です(笑)
私は今でも時々このワナにはまってしまいますが、みなさんは気を付けてくださいね。
全員を相手にできるほど自分のキャパシティーは大きくないことを認めることも必要なのです。あの人もこの人もと思いすぎると集中できなくなります。
まずはたった1人でも、話せそうな人を見つけて、その人に「実は寂しいんだ」と一言話すだけでも関係性は変わっていきます。
あれこれ手を広げすぎると結果何も残らなくなりますので今目の前の人に集中しちゃいましょう。ひとつひとつ進んでいきましょうね。