自分自身・人間関係の悩み

自立タイプの人の中にある隠れた依存心

2018年4月6日

私がお会いするクライアントさんは、みな頑張り屋さんで、自分なりに一生懸命努力してきた人たちばかり。

そのパワフルさや意思の強さは、本当にすごいな~と日々感じています。

大変な状況でも自分で抱えこんで、人を頼ることが苦手。そんないわゆる自立系タイプの人が多いです。

通常、そういうときには、「人を頼ってもいいんですよ、抱え込まないようにしましょうね」のような話になっていき、自立を緩める方向で取り組んでいきます。

が。

そんな自立タイプの人が、「自立しましょう」というテーマになることが最近増えているんです。

自立タイプなのに、さらに自立しましょうとはどういうこと??という感じなのですが。そこが面白いところですよね。

カウンセリングが進んでいくと、自立タイプの人の中にある隠れた依存心が見えてくることがあるんです。

薄々本人も自覚があるケースが多くて「なんとなくわかってたけど、やっぱりそうかぁ~」みたいになるんですよね。

クライアントさん自らが気づくことも多くて、さすがだな~と思います。

自立して頑張ってる人に、さらに同じ方向で頑張れというわけではなく、自立タイプだからといって、その人の全てが自立しているのかといえば違うこともありますよね。

ある部分では自立してるけど、ある部分には甘えがあったり依存があったり。

例えば、仕事していて自分で生活はしていけるけど、精神的には依存している部分があったり。一方で、今仕事はしていないけど、いざとなったら食べていく力があるのであれば、それは依存ではないと思いますし。

何をしているから自立で、何をしていないから依存という、そういう図式ではなく、それよりも土台となる「モノを考える力」の部分かなと。

もともと自立タイプの人は、自分の中の依存心を嫌っていることがあり、依存心を隠すために一生懸命頑張って自立系になっていることもあるのです。

相互依存のステージに行くためには土台として自立していることが必要。

自分でモノを考え、自分で判断する。そうした価値判断の基準などを他人に依存していないかどうか。

あなたはどうでしょうか。
自分なりのモノサシありますか?

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