なんとなくやっかみを感じたり、自分だけ突っかかってこられたりして、「もしかして嫉妬されてる?」と思うとき、「なんで?!」というのが最初に浮かぶ疑問ですよね。
「なぜ私だけ嫉妬や攻撃を受けるのか」「悪いことはしてないのに」と。
ほんとに、その通りです。悪いことはしてないですよね。
どこに行っても嫉妬されやすいのであれば、他者評価と自己評価に差がある可能性が大です。(周りは高く評価しているのに、本人は気づいていないということ)
でも「価値を受け取りさえすればすべて解決、嫉妬もなくなりました」なのかというと、現実はそんなに単純ではありません。
というのも、いくつかの要素が絡み合って嫉妬につながっているケースが多いからなんですね。
ちなみに攻撃というのは、嫉妬の一つの形態である場合があります。
ざざっと、よくある嫉妬のパターンを書き出してみました。
相手のコンプレックスを刺激している
あなたの持っている魅力的な要素が相手のコンプレックスを刺激しているケースです。
相手側の問題であるパターンですね。
抑圧された感情に周りが反応している
例えば怒りを抑圧している場合は、周りが怒り出して攻撃されてしまうことも。
感情を抑え込むと、変な雰囲気として周りに伝わります。不自然さが出るんですね。
そして、あなたが抑圧した感情は周りの人が感じることになります。
言動・雰囲気に一貫性がない
口では「いやいや、私なんて」と言っていても、本心では「私、他の人よりできるし」みたいに思っていたら、二重のメッセージが周りに伝わります。
「本当は自信あるくせに謙遜しちゃって何よ」と相手の怒りを買いやすくなりますね。
競争心が共鳴している
(無意識でも)競争心を持っていて優劣でモノを見る癖があると、同じように競争心を持っているタイプの人とぶつかりやすくなります。
相手の地雷を悪気なく踏んでいる
誰しも触れてほしくないことがありますが、悪気なく相手の地雷(コンプレックス)を踏んでしまうと、相手から反発されるようになります。
また自己主張や正義感が強くて「私はこう思う!」と大きな声で言うことによって、相手が自分を否定されたと受け取って攻撃してくるケースもあります。
コンプレックスに気を取られて自己価値が低い
相手はあなたに価値を見出しているのに、あなたが気づいていないと相手は自分が見出した価値を軽視されたような気分になります。
コンプレックスに気を取られて自分の価値を受け取れていないと、嫉妬に拍車をかけてしまうことも。
また、つつけば自己価値が下がりそうな雰囲気があると、周りはそれを敏感に感じとり攻撃のターゲットにされるケースもあります。
罪悪感があるため攻撃を引き受けやすくなる
罪悪感は「私は罰にふさわしい」という感覚。
大切な人に冷たくしちゃった・愛せなかった、そんな後ろめたさはありませんか?
「私は悪い子だ」という罪悪感を強く持っていると、攻撃のターゲットにされやすくなります。
分かりにくい人になっている
人は「わからない」ものには警戒心を持ちます。
自分の気持ちや感情を隠していると、周りから警戒されやすくなるんですね。
誤解されることが多い場合はこのパターンかもしれません。
わかりやすい自己表現をしていくことがテーマとなります。
グラウンディングが弱い
ドッシリ構えていられず、何かを言われたらグラグラしてしまうような雰囲気があると、攻撃されやすくなります。
自分が進みたい方向性が定まっているか? 信念はあるか? など、もう一度振り返ってみるといいですね。
***
こうして見ると、結構いっぱいありましたね。よくあるパターンをざざっと書いたので、他にもあるかもしれません。
結局のところ、人は理屈ではなく感情や感覚で動くということです。
私は社会人になって、会社で働き始めたときに最初の大きな気づきというかカルチャーショックはこれでした。
会社って理屈がもっとしっかりしていて理性的なものだと思ってたけど、全然違うじゃん、って。
人が集まるところでは理屈が通らないことがしばしばありますよね。みんな感情で動いていますから。
ここに書いたようなことが、色々と組み合わさって攻撃となったり嫉妬になったりしているんですね。
なので、紐解いていかないと、なぜ嫉妬されるのか?はわからないんです。
単純に、「嫉妬された、攻撃された、だから私が悪いんだ」「私を変えなければ」と思いがちですけど、それはちょっと大雑把すぎるかなと思います。
相手や環境の問題も結構あるので、一概に自分が悪いということではないですし、自分を変えるにしても、変えた方がいいところと、変えない方がいいところがあります。
嫉妬や攻撃をうける場合は、その人の才能と関わってくることが多いので、全部変えてしまうと良さもなくなってしまうことになりかねません。
嫉妬されるということは、どこか目立ってるわけです。
目立ってるポイントをなくしてしまったら、「その人らしさ」がなくなり面白みが消えてしまうのです。
自分の才能は生かしてキラッと光らせながらも、マイナスになっている部分(例えば罪悪感や自己価値の低さなど)だけを見極めて修正していく。
「私はなぜ嫉妬や攻撃を受けるのか?」に向き合うことは、自分自身を生かして輝かせる道につながっているんです。