人のことはわかっても、自分のことを客観的に見るのは至難の業です。
自分が周りからどういう印象で見られているのかは、周りの反応を見ることで知ることができます。
例えば、自分としてはむしろ謙虚な方で性格も悪くないと思っているのに、なぜか周りからは「お高くとまってる」などと言われることがある場合。
なぜそんな印象になっているのでしょうか。
よくある事例としては、そうやってやっかまれてしまう人は、傷ついたりショックを受けたりしていることが、外から全然見えないことが多いんです。
責任感が強いので、どんなに大変でも自分の弱さは隠してとにかく頑張っちゃう。
「負けたくない」という競争心が出て、「私、平気です」という顔をしちゃうことも。
でも、本当は平気じゃないから、不自然なんですよね。
嫉妬してくる人は、そういった不自然さには敏感に気づきます。
自分が抑圧した感情は周りが感じることになりますので、不自然に隠していると周りが怒り出したりするんですね。
カウンセリングでは「周りからみると、こういう印象に見えることが多い」というお話をさせてもらいつつ(お顔が拝見できる面談カウンセリングの場合ですね)
「でもそう思われてしまうのは勿体ないから、これをこういうふうにしていくと、誤解が解けるし自分もぐっと楽になりますよ」という感じにお話をしています。
嫉妬されると「私が悪いのかな?」という罪悪感もわくし、「でもあの人たちが悪いんだ!」と攻撃したくもなるし、「あんな人たちのことで悩みたくないし傷つきたくない」という対抗心も生まれて、いろんな感情でぐちゃぐちゃになりがちです。
カウンセリングではひとつひとつの感情を紐解いていって、いるものと要らないものに分けて整理していきます。
本当は傷ついて弱っているのに、隠して強く見せようとしていると、その不自然さは攻撃を呼び寄せるんです。
なので、傷ついたし悲しいって気持ちをちゃんと受け入れていったり、時には弱さを見せたりすることで、不自然さが消え攻撃もされにくくなるという仕組みがあります。
競争意識を持って身構えている人よりも、自然体でヘラヘラしている人のほうが攻撃はされにくいですからね。
それに自分の弱さを受け入れることができたほうがずっと楽になりますしね。