上司やその他目上の人から目をつけられてしまうとか、嫌味を言われてしまうといった場合
しかもそれが場所を変えてもどこに行っても目上の人がネックになっているとしたら、やりづらいし困ってしまいますよね。
でも一方で、目上の人から可愛がられる人もいます。
そういう人は、年上の人が好きで「私は可愛がってもらえるだろう」と思っていたり、「自分の知らないことをいっぱい知ってるから、教えてもらおう!」と思っていたり、相手に対していいイメージを持っていることが多いものです。
例えばワンちゃんが、自分に向かってワンワン!としっぽを振って可愛らしく近づいてきたら「わぁ、可愛いね、よしよし」としたくなりませんか?私だったら「そんなに私が好きなんだね」とニヤリとするでしょう笑
このとき、しっぽを振ったワンちゃんはあなたに嫌われるなんて思っていません。「わーい、遊んで遊んで!」とか「この人はきっと可愛がってくれるだろう」と思って近づいてきています。
人間関係もこれと似ています。
目上の人とうまくいかないんですというご相談を受けると、その人が目上の人に対してどんなイメージや気持ちを持っているのかな?という視点でお話を聞いていきます。
目上の人は心理学的には「権威」を表します。
なので、権威とうまくいかないということは、権威に対して何らかのわだかまりがある可能性が多いんです。
能力が高くないくせに、といった反発心を持っていたり(私の方ができるのに、とか)、私が力を出したら、この人を追い抜いてしまうという罪悪感があったり
何でも決めつけてくるとか、上から抑えつけてくるから嫌だと思っていたり、権威からは私は愛されないという思い込みがあったり・・・
人間関係の一番の土台になっているのは家族、それも両親との関係です。幼少期の子どもにとって親は権威のある存在なので、両親との関係にわだかまりがあることが多いんです。
今、目の前にいる年上の人を通じて、自分の両親との関係を再現しているのかもしれません。
目上の人との関係が良くなると、仕事で成果を出せたり、好きなことをやって引き立ててもらえたりいいことがいっぱいおきます。
権威に直接相談できるとか、対等に話せるようになるとさらにいいです(ちょっと上級者ですが)。自分にはない視点をもらうことができますからね。
反発心や愛されない思い込みがあると気持ちもしんどいし、そのせいで仕事がうまくいかないことが出てきてしまいますから困りものですよね。
じゃあ、どうしていけばいいのか?については親との関係性について見つめ直して、わだかまりを溶かしていきましょうとお話しています。
親に対してわだかまりがあると、心のベースに重りがあるような感覚になりますからね。根っこにある親への複雑に絡んだ思いを紐解いていくことから始めていくといいですよ。