自分自身・人間関係の悩み

言いたいことを言えずに飲み込んでしまう癖

2017年7月18日

誰かから言われた言葉に反応するときに、一旦飲み込んでじっくり考えるタイプの人について。

ときどき、言いたいことがあっても何か疑問が沸き起こっても、なんとなく言えなくなって飲み込んでしまうことがあると思うんですね。

家に帰ってから、あの人が言ったあの言葉は一体どういう意味だったんだろう?と悶々としたりします。

ずっと気になって自分なりに調べてみたり考えてみたりするけれど、結局よくわからなくて、不安な気持ちや不満だけが溜まっていくんです。

いつも穏やかなのに突然キレて爆発する人は、こんな感じで日頃からいろいろと自分の思いを外に出さずに溜め込んでいるんです。

このような飲み込む癖があると、取り越し苦労が多くなりますし、お互いにコミュニケーションがうまく取れなくなります。

何考えてるのかわかんない人になりやすいといいますか。

こんなにいっぱい考えて悩んでいるのに、残念ながら、相手にはほとんど伝わっていないことが多いのです。悲しいですけどね。

それを、自分が言いたいことを言わずに相手に察してくれというのは甘えだと考える人もいます。いい大人なんだからと言えば、確かにその通りなんですけどね。

でも、私は、こうなってしまう人の気持ちがわかるので、甘えだといって全部切り捨てるのはちょっとなぁ、と思います。

というのも、子供の頃に親に甘えられなかったから、こうなっていることが多いと思うんですよね。

親に言いたいことがあったけど、言ってもどうせ聞いてもらえないと諦めてしまったのか、親の負担になるのは悪いからと思って、いい子になってしまったのか。

そして、今も傷ついているからこそ飲み込んでしまうんです。

飲み込んでしまうのは、相手に質問したり確認したりして物事をはっきりさせるのが怖いという心理があります。

はっきりさせたら、自分はダメだという相手からの評価が確定してしまうかもしれない。そんな怖れがあります。

本当は、相手が何を言ってもどう思っていても、それはただの意見であって自分の価値とは関係がないんですが、そこが結びついてしまっているんですよね。

自己肯定感が低いとこのようなパターンになりやすいです。

はっきりさせずに飲み込むことで、自分が怖れている何かに直面せずにすむメリットがあります。

でもずっと見ないふりをしていてもその怖れはなくなりません。ずっと、胸につかえがあるような感覚のままです。

このパターンを持っていると、親しい人との間でもコミュニケーションが取りづらくなりますから、色々な問題が起こりやすくなります。

あなたが怖れているもののルーツは、子供の頃に、その繊細な心にそっとしまい込んだ何かなのかもしれません。

まずは「私って、相手からどう思われてるのか確認することが怖いんだなぁ」と現状の自分を受けとめてみることから始めてみる。

そして、あなたが何を怖れているのか、そのルーツをたどってみるといいでしょう。

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