つながる・コミュニケーション

男性に対する競争意識を手放す

2016年9月1日

男性に対する競争意識があると相手をバカにしてしまうか、もしくはへりくだって卑屈になるかどちらかになりがちで、対等の関係性で「愛される私」というところに行きづらくなります。

たとえば、意識が高く向上心も満載で、なんなら仕事がバリバリできちゃう女性。

人生よりよく過ごしたい!という価値観でそれを良しとしているため、向上心があまりない男性や前向きに考えられない人を見ると理解できないと思う。

(そういう価値観なんだなと尊重できればいいのですが、相手の価値観は間違っているから変えようとすると問題が起こります)

私が正しくて相手が間違っているというのも競争の一つです。

無意識のうちに、ちょっとでも男性より有利に立ちたいとか、私の方が仕事ができるはず!と思って頑張る。

自分の方が決断力はあるし実力も知識も上だと思うと、ついつい目の前の男性を下に見てしまう。

そんな自分は性格が悪い気がして嫌なんだけど、でもそう思ってしまうものは止められない。

これらは、競争心が上から目線になった例なのですが、競争して優越感を感じることも劣等感を感じることも実は同じこと。すべては比較して競争するという観点から出てきているものです。

優越感がいっぱいある人は劣等感もいっぱい持っています。

ただ、負けたくないと思っている時点で、無意識のうちには「自分は負けている」と思っているものなんです。女は大変だ、とかですね。

そうした競争心を男性に対してもっていると、「愛されよう」としたときに、上から目線だと「愛させてなるもんか!」となり、なぜか屈辱的な感じがしたりします。

反対に劣等感に入ると「どうせ私だから、相手の言うことは全部聞かないといけないよね」
となって、言いたいことが言えずに我慢したりします。

本当は、意識が高くても向上心がすごくあって仕事がバリバリできていても、愛されます。そこは関係がありません。

足を引っ張っているのは競争意識からくる優越感と劣等感なんですよね。

いつも、どっちが上か下かと戦っているような人とは、一緒にいても心が安らぎそうもありませんよね。競争している本人も疲れるはずです。

でも根っこには、「私はダメ」「女は弱い・損してる・大変だ」というような、自己概念があります。

競争心を手放すことは、「私でもいい」「女でいい」ところを受け入れることになります。

あなたが蓋をして隠していた自分の劣等感と向き合うことなんですよね。

自分がダメだと思う分だけ努力でカバーしようと頑張ってきたのかもしれません。頑張れることは才能ですから、とてもすごいことだと思います。

でもそんな、向上心があって頑張り屋さんの自分の内面に、怖くて不安で震えているもう一人の自分を見ないようにして置き去りにしていませんか?

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