最近ご相談の多い、人付き合いについての悩みです。
今日は、人に対して、どんな目的で気を使っていますか?という観点から見ていきます。
「気を使ってしまって疲れるんです」とよく聞くのですが、気を使うとどうして疲れるのか考えたことってありますか?
疲れるときの気の使い方というのは、相手に不快な思いをさせないようにとか、相手に迷惑をかけないように、自分が嫌われないように・・・というのが多いですよね。
ところが、相手と円滑な関係をつくることができて、かつ疲れない気の使い方とは、相手が喜んでくれるようにという目的意識なんです。こちらは、「気を利かせる」というのかもしれませんが。
「相手に嫌な思いをさせないように」と「相手が喜んでくれるように」。ちょっと印象が違いますよね? このニュアンスの違いがかなり大きいんです。
同じ気を使うにしても、そこには何らかの目的がありますよね。
その目的のベクトルは、相手の喜びに向いているのか、それとも自分が嫌われないための方向に向いているのかどっちでしょうか。
気を使うという同じ行動をしていても、あなたから伝わってくる雰囲気は全然違ったものになります。
どう行動するかももちろん大事なのですが、その前に、その行動をするにあたっての「想い」があります。行動とは想いが形になったものです。
人は、「想い」のエネルギーを無意識のうちに感じとります。あなたが、どっちの目的で気を使っているかは相手にも伝わっているんですよね。
嫌われないように不快な思いにさせないようにというのは、相手からしてみると、相手は自分を嫌うだろう不快な気分になるだろうと想定しているということになりますから、そう思われた側としてはあまり気分の良いものではないですよね?
それよりも、あなたを喜ばせたいの!って思ってもらっていたほうが、嬉しくなりますよね。
相手を喜ばせてあげたいな~と思っているときは、疲れないと思います。むしろ自分の喜びにも繋がりますよね。
同じ、気を使うのならば、できれば疲れないやり方でかつ相手との関係性が良くなるような方法を選択したいですね。