自分自身・人間関係の悩み

「良い人に思われたい」の裏にある深層心理

本当は断りたいのに、「良い人に思われたくて」頼みごとを引き受けていたり、「良い人に思われたくて」話を聞いちゃうとか、親切にしていることなど、ありませんか?

カウンセリングでお話を伺っていると、行動パターンの裏にある動機として「良い人に思われたいから」というのは、わりとよく出てくる心理なのですね。

良い人に思われたいがための行動なので、本心ではめんどくさかったり、やりたくなかったりすることも含まれてきます。

では、なぜそんなに良い人に思われたいのでしょうか?

実は、「そうではないから」こそ、頑張って証明しなければならないのです。

つまり、「良い人に思われたい」という気持ちの裏には、「私は良い人ではない」という自己イメージがあるんですね。

さらにその心理を掘り下げると、罪悪感があって抵抗感があって愛があって、、と心の層は何層にもなっていくわけですが

今回のところは、「良い人に思われたい」とか「良い人であらねばならない」という気持ちが強ければ強いほど、それくらい証明しなければならないほど、自分は悪い人だと思い込んでいるということなのだな、と思っていただければOKです。

いかがですか? 意外ですかね?

カウンセリングでは、「なんでそんなに自分を悪い人だと思い込んでいるんだろうね?」というところを見ていきます。

本当はやりたくない、めんどくさい、そういう本音を抑え込んで良い人キャラであろうと頑張りすぎると、反動が起きます。

もちろん、人間関係には社会性というものが必要なので、なんでも本音で振る舞えばいいとは思いません。

やはり相手に対する思いやりは必要だったりしますからね。

自分の本音をきちんと受け止めて、そうだよねぇ、嫌だよね~腹立つよね~っていうところをしっかり認めてOKを出す。

その上で、どう振舞うのが良いのか選択していくという2段階で見ていくのがおすすめです。

「私はすごく悪い人だ」という自己イメージも、本当にそうなの??というところで疑問符がつくことも多いです。

親や周りの人から批判されたりして、「そうか、こういう考えはダメなんだ」と思い込んできていることもありますしね。

その人たちにとっては「悪い考え」だったとしても、それを使うことであなたを思い通りに動かしたい、コントロールしたいという意図が隠れているケースもあります。

なので私からすると、別に悪い人だなんて思わないけどなぁ~ということがほとんどです。

自分の本音にOKを出してしまったほうが、心の中で葛藤が起きなくなるので、むしろすがすがしいエネルギーになることも多いです。

変に良い人であろうと頑張ると、葛藤が生じて、エネルギーがガス漏れみたいになって、やたら疲れたり怒りがわいたりします。

総合的にみて、どちらがよいか、ですよね。

本当はしたくないと思ってることには、何かしらの理由があるものです。

頭ごなしに、そんなこと思っちゃいけないと抑え込むよりも、なんでそう感じるんだろう?とやさしく理解を深めていくことで、新しい道が見えてくることも多いですよ。

参考になりましたら幸いです。

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