日常に役立つ心理学

「やらなければならない」ことでいっぱいなときは

2013年12月13日

仕事に家事に育児に…あれもこれもと、やることがたくさんありすぎてちゃんとできない。やらなきゃいけないのにやる気が起きない。焦るし不安にもなるけれど、体は動かないし、気持ちも集中できない。

そんな状況からどう抜けだしたらいいのでしょうか。

実はこれ、私がよく陥るパターンだったんです。自分に過度な期待があって、やらなくちゃという気持ちが強いと、心と体のバランスがうまく取れなくなり、不安が不安を呼び、ネガティブのループにはまっていきます。

ここで、誰かにヘルプが出せると大分楽になるのですが、この苦しい状況をどう説明して分かってもらえればいいのかわからなかったり、弱音を吐ける人がいない場合には、余計に辛くなりますよね。

最近は「しんどいです」と周りの人にヘルプが出せるようになりましたが、以前は、周りの人に弱音を伝えたり、助けてもらうことは非常に苦手でした。

うまく気持ちを伝えることができるのか不安だったのもありますし、迷惑をかける気がして一人でなんとかしなければという想いもありました。

誰かに助けてと言えれば、それだけでも相当な効果があるのですが、今回は一人でもできる方法をご紹介しようと思います。今まであれこれ試してみて実際に効果があったものです。

まず、大事なこと。

「ちゃんとできない自分」「やる気が起きない自分」を許してあげてくださいね。

よく思ってしまうのが、「ちゃんとできない自分はダメだ」「やる気が起きない自分はダメだ、怠け者だ」という観念。果たして本当にそうでしょうか?

誰しも、必要なことを取り組めるのなら、その方がいいのです。でも、やるべきだとわかっているのにそれができないのには、それ相応の理由があるものです。

自分に頑張れと鞭を打ちすぎて限界を超えて動けなくなっているのかもしれませんし、はたまた「やりたくない」理由が何かあるのかもしれません。自分に寄り添ってなぜできないのか考えてみましょうね。

次に、できるならば、やらなければならないことを一旦辞めてみる。これは結構勇気が要りますよね。

「~しなければ!」という義務感があると、私たちはやる気を失ってしまいます。たとえそれが好きなことであったとしても、義務になったとたんに嫌なものに変わってしまうのです。

なので一回辞めてリセットすると、やってみようかな、またやりたいなという自発的な気持ちが生まれるかもしれません。

でも現実的には、やらないという選択肢を取ることが難しい場合もあるかと思います。そのときは「しょうがない。やってやるか」と上から構えてみると少し楽になります。

もし、やらないという選択肢を一定期間だけでも選べるならば、少しの間でいいので休んでみてください。

あれもこれもと義務感を両手に抱えていると、気持ちがいっぱいになって、結局何もできないことにもなりかねません。それが一番もったいないです。

大切なのは心にゆとりを作ること。少しでも隙間ができれば心は楽になります。そのゆとりが次のやる気を作り出してくれます。

何かをしながら…という時間を減らして、何もしない時間を5分でもいいので作ること。これが意外に難しかったりします。移動中や家にいるとき何気なくスマホを見たりTVやネットを見たり。絶えず、頭の中に情報をインプットし続けていると心が休まるときがありません。それだけでエネルギーを使ってしまっているんですね。

何もしない時間を敢えて作ることで、エネルギーロスを防ぐことができます。

他に、毎日の生活を丁寧にすることもお勧めです。お茶を丁寧に入れてみる、いつもは温めないけど今日は温かい飲み物を飲んでみる、靴を磨いてみる、服にブラシをかける等。身の回りを丁寧に扱うことは自分を大切に扱うことに繋がります。

落ち着きを取り戻すことができれば「やらなくちゃ!」と焦って不安になっていた心をほぐすことができるでしょう。あなたの心にゆとりが生まれますように。

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