自分らしく生きる

自分らしさと自分軸について

自分らしさと自分軸。

分かるようでよく分からないこの言葉なのですが、少し言い換えると、自分がどんな人なのかを知っていること(自己理解)と、自分の優先順位がはっきりしていること(大切なものが明確であること)、かなと思ったりしています。

これができていると、やはり格段に生きやすくなります。

でも私たちは案外自分のことを知らないですし、自分の価値観の優先順位も曖昧であることが多いです。

少し断捨離の話をしてみますね。

あるとき、「こんまりメソッド」が面白いなぁと思った私は、早速お洋服の整理に取り掛かってみたんです。

当時は、ファッションに興味がないわけではなかったものの、何が似合うとか何が好きとかが分からなくて、とりあえず無難にしようということで、困ったら黒、紺、茶でも着ておけばいいかくらいの感覚でした。

「着るものがないから買うか」「無難だし1着あってもいいかな」という感覚で買っていたので、正直ときめく感覚はあまりなかったですよね。

なのに、「でもこれ捨てるのもったいないし…」と何年も着ていない服でさえ手放すことができなかったんです。服が1枚あることで、それが好きじゃなくても安心できるからという理由で、私はその安心感を優先していました。

このままでは何も変わらないので、半年に1回など定期的に実施していくようになって、徐々に変化が出てきたんです。

安心のために買っても、「ときめかないし案外着ないまま」という事実をようやく受け入れられた私は、それからは、余程気に入ったものじゃないと買わないようになりました。

自分が気に入るお洋服ってこういうものなんだなぁという感性も磨かれ、少しずつ色の冒険も始めます。

今では、服を買うならココ!というお気に入りのお店ができました。単純にお買い物が楽しくなりましたし、なんだかんだ言っても出費が減りました。

そして、「何かを手放しても、それより良いものが入ってくる」という法則のようなものに信頼が置けるようになりました。なので、安心を握りしめておく必要もなくなったのです。

断捨離って引き算です。

自分らしさや自分軸も、引き算だなぁと思いますね。

先程はお洋服を例に出してみたのですが、人間関係でも恋愛でも仕事でも、大切なことは一緒かなと思っています。

例えば、寂しいし孤独感があるから人とつながりたいけど、でも嫌われたり否定されるのは嫌という感覚があったとしたら、どっちにも進めなくて葛藤しますよね。

それでも仲良くなってつながりを得たいという気持ちが大きくなれば、一歩を踏み出すことにつながりますし、傷つきたくないという気持ちが強ければ、変化を避け自分を守る行動が増えていきます。

現実には、単純な二者択一というよりも、ある方を優先しながら、もう片方のリスクを抑えて取り組むというマイルドな道も考えられるので、ここまで極端な話ではないこともありますが

それでも、どちらがより優先順位が高いか?

どちらを選択したほうが自分らしくいられるか?

というところが、大きなポイントになってきます。

なので、自分らしさがわかっていて、自分軸が確立されているほうが悩みはぐっと減りますよね。

そのためには、引き算です。

カウンセリング中に「書く」ことをおすすめしたりするのですが、頭の中のもやもやしたものを紙に書き出す作業は、結果的に引き算につながっていくんですね。

自分の中にあるもやもやを、紙に書き出すことで外に出していく。書いた分だけ自分からは距離ができます。

すると自分を客観的に見れて気づきが増えたり、気持ちがラクになったりしていきます。

「書く」こと、とってもおすすめです。

自分らしさを知り、自分軸を確立させるためにも優れた方法なのです。

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