自分の性格的な面で「ここがダメだなぁ」と思うと、恋愛や結婚に対して前向きになりづらいというお話をお伺いします。
だって私は家事が苦手だし(料理、掃除など)、気が強いし、わがままだし、人間関係苦手だしとか、いろいろな理由をつけて、自信が持てないということがあるようです。(パートナー持ちの方も、同じようなコンプレックスを持っている方も多いです)
その気持ちは、私も女性ですからわかるような気がするんですね。コンプレックスがない人なんていないですしね。
ただ、自分が好きになれない自分の姿、自分が受け入れられない自分のことを、パートナーが受け入れてくれるのが大人の恋愛の素敵なところだと思うんです。自分がすごく気にしていることでも、他人からみたら許容範囲ということは案外ありますからね。
私の周りを見渡してみても、素敵な人・魅力的な人はたくさんいますが、その人たちが聖人君子かとか、非の打ち所がない人か、というと別にそういうわけではありません。
どちらかというと、でこぼこで味がある。
確かにちょっとわがままだけど、抜けてるところがあるから可愛いとか、雑で散らかすけど、愛嬌があるからしょうがないねと許しちゃうとか、はっきりと物を言うのでときどき刺さるけど、正直で情に厚いから信頼できるとか。
そういう感じで、でこぼこしているところが、かえって魅力になっているような気がするんです。人間らしいといいますか。
自分の内面に自信がないと言う方たちのお話を聞くと、すごく良い人にならないといけないというような、完璧な人にならないといけないかのような、そんな感覚があるのかなと感じたりします。
悪いところを隠そうとすることで、その人の良さも出にくくなっているような気がして、もったいないなと思ったりもします。
自分を隠そうとすると、隠すこと・抑圧することにエネルギーをたくさん使うことになるので、何もしていないのにやたら疲れるという状態になりやすくなるんです。
活力が失われてしまうので、なんか毎日つまんないな~となりやすいですし、イキイキした魅力が出にくくなってしまうんですね。
とはいえ、だからといってコンプレックスをこれでいいのだとはすぐに思えないでしょうし、もし自分に悪い面があるのなら、それが強く出過ぎないように注意する必要はあると思います。
でもそのあたりは、自分をよく知り、自分の上手な取り扱い方をわかっておけばフォローできることが多いです。
例えば、「正直」という性格も、扱い方によっては良くも悪くもなると思うんですね。
良い面として出れば、嘘がないことはわかりやすさにつながりますし、信頼されることも多いと思うんですね。清々しいと好感を持たれることもあるでしょう。
でも悪い面として出てしまうと、言っちゃいけない場面で正直すぎる発言をして誰かを傷つけてしまうことがあるかもしれません。
こういったことも、正直な自分はダメだと画一的に抑え込むよりも、そういった自分の性格を深く知ることで、マイナス面が出すぎないように別の方法でフォローしたり、気を付けるという方が建設的かなと思ったりします。
非の打ちどころのない人になるのではなくて、自分をよく知り、自分らしさを生かす。
そんなあなたの「味」「らしさ」を好きになって受け入れてくれる人がいるはずです。
もちろん、受け入れてくれない相手もいると思いますが、そういった人とは一緒にいるのがお互いに苦しくなってしまうでしょうから
「自分らしさ」を受け入れ合える人とカップルになったほうが、お互いに楽しくいられますよね。
性格については、100%良い、100%悪いという単純なものではないと思いますので、自分の良さを生かす視点で考えてみたいですね。