自分自身・人間関係の悩み

クール(感情の起伏が少ないよう)に思われがちな人

「〇〇さんってクールだよね」「いつも淡々としているよね」「怒ることってあるの?」

そんなふうに言われちゃうという人、案外少なくないようです。

自分では、焦ったりドキドキしたり、怒ってることもあったりして、そんなつもりはないのに、なんでそんなふうに言われるんだろうと疑問に思うこともあるかもしれません。

それに、そう言われたところで、どうしたらいいんだろう?と困惑しちゃいますよね。

私から見ると、クール(感情の起伏が少ないよう)に思われがちな人であっても、ちゃんと感情の起伏はあって、むしろ豊かな感受性を持っている方が多いなと感じています。

なのに、なぜ感情が表に出にくくなってしまったのかというと、様々な事情で、我慢したり、言いたいことを飲み込んだりすることが多かったからです。

例えば、「ちゃんとしなくちゃ」「しっかりしなくちゃ」という意識が強い人では、人前でちゃんとした自分でいるために、不安や恐れなどの感情を抑圧します。

ジェットコースターのような人生を歩んできた人は、いろんなことが起こり過ぎて、いちいち感情を感じていたら自分がもたなかったので、あらゆる感情を抑圧してきたというケースもあります。

本当に、人それぞれの事情があるのですが、共通するのは「安心感」がその人の近くになかったということなんですね。

そう、安心感があると私たちは表情豊かになるし、緊張すると無表情になります。

1つ例を出してみますね。

小さな子どもが、母親と一緒にショッピングセンターに遊びに来たとします。

でも子どもは母親とはぐれて、迷子になってしまいました。そしてショッピングセンターの事務室で保護されて、お母さんを待つことにしました。

お母さん、お母さん、どこ行っちゃったの?と、不安でいっぱいですよね。こんなときの子どもの表情は、たいてい固まっていて無表情であることが多いと思います。

怒っているような引きつっているような、何か踏ん張っているような、そんな表情をしています。

館内放送が流れて、気付いたお母さんが慌ててやってきます。

「ごめん、ごめん!」バタバタっとやってきたお母さんの顔を見た子どもは、それまで大人しくしていたのに、急に顔をくしゃくしゃにして「うわぁぁぁぁ~ん(´;ω;`)」と泣き出します。

***

もうお分かりだと思いますが、子どもが泣けたのは安心したからなんですよね。

この話のように、自分を出しても大丈夫だと安心できると、私たちは表情豊かな自然体の自分でいられるようになります。

なので、(自覚はないですが)無表情になりがちなときは、ちょっと緊張していたりすることが多いんですよね。

クール(感情の起伏が少ないよう)に思われがちな人も、どこかで「私は私でいいんだ」と思うことができると、肩の力が抜けて自然体に近づいていけます。

ありのままの自分を受け入れてくれる人と、長い時間を共に過ごすこと。

これが一番手っ取り早く、表情豊かな自分になれる方法です。

そして、自分自身でも、自分のことを受け入れてあげることができるとさらに加速します。

自分じゃない誰かになろうとしていたり、ここがダメあそこがダメだと自分を責めていたりすると、ますます自分さんは心が休まるときがなく緊張してしまいますから、リラックスする時間が必要なんですね。

生まれてからずっと無表情な人というのはいませんから、どこかのタイミングで感情を感じ続けると辛くてやってられない出来事があったということだと思います。

そんな自分を、優しく包み込んであげて「いろいろあったよね、もう大丈夫だよ」と声をかけてあげてくださいね。

クライアントさんは初対面の時、たいていみなさんちょっと緊張されています。でもカウンセリングが終わる頃には、リラックスして笑顔になっています。

そして2回目、3回目と回数を重ねていくと、「こんにちは~!」とどんどん元気に表情も本当に柔らかく変わっていくんですよね。これはもうね、感動します。

安心感があること、そして、そのままの自分を受け止めてくれる場所というのは、私たちにとって本当に必要なものなんだなと感じさせられます。

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