日常に役立つ心理学

自分にはあげるものがない…と思うときは、まずは受け取ることから

2020年4月10日

私の周りでも時差出勤になったり在宅勤務に切り替えることになった人が増えてきました。

こういう変化の時期には気持ちが揺れやすくなるので、その都度その都度、心のケアをしてあげましょう。

私も今までを振り返ると、久しぶりに会った人から「あれ、どうしたの!?めちゃエネルギーしぼんでるよ」と言われることがあったりして、知らず知らずのうちに悩みを抱えてしまうことがあるので、ちょっとおかしいなと思ったら早め早めの対処を意識しています。

今日は「受け取る」ことについて書いてみますね。

「自分には相手にあげるものが何もない…」そう感じることほどつらいことはないですよね。大切な人には何かしてあげたいし、お役に立って笑顔になってもらいたいと思うもの。

でも、どうしたらいいかわからないし、無力感をすごく感じるし、自分がもうカラカラになっているように思うときは、どうしたらいいのでしょう。

今まで一生懸命あれこれやってきたのに、これ以上どうすればいいの?もうあげるものがなくなっちゃったと思うのは、自己犠牲タイプの人に多い傾向があります。

そもそもの出発点として、自分には大した価値がないのだからよりたくさんやってあげて尽くさないといけないと無意識のうちに感じていると身を削ってしまうのですね。

恋愛では彼にたくさんお世話をしたり、尽くしたり、仕事ではお願いされたこと以上のことをやってあげたりします。

でももともとが自分には価値がないから、他の人よりたくさんやらないとトントンにならない、選んでもらえない、という感覚から来ているので、いずれ疲弊していってしまうんです。

また、こんなタイプの人もいます。

無価値感が強い場合は、自分にはそもそもあげるものがないように感じてしまいます。自分が何をしても、いまいち喜ばれないというか、やらなくちゃ、何かしなくちゃ、と焦ってばかりで空回り。そういう感覚の人は無価値感を癒していくといいのです。

周りにデキル人・優秀な人・強い人がいた場合には、それと比べて自分なんてちっぽけだと思ってしまったことがあったのかもしれません。

でも本当は、その人たちとはタイプが違うだけで、自分の良さは別のところにあるのです。

自己犠牲の人も、無価値感の強い人も、与えるものがないと思うときは自信を回復していきたいですよね。

そこで「受け取る」の登場です。

改めて自分の価値を受け取っていく。
大切な人からの思いを受け取っていく。

あなたがどれだけ祝福されてきたかを受け取っていくわけです。

そこで邪魔になるのは「私はこういうものしか受け取りません」という受取拒否です。案外これ、よくやりがちなのですよ。

欲しいものがあって、これしか要らない!私が欲しいものはこれなの。〇〇さんから、こんなシチュエーションで貰えるものじゃないと嫌。とか。

そうやって限定していると、本当はその周辺のものがたくさん与えられているのだけど、気づかないでスルーしちゃうんです。そして結果的に「ない」「与えられない」になってしまう。本当は、自分たちが思っている以上にたくさん与えられているのだと思うのですよね。

そういう意味では、もっとたくさん受け取っていくためには、今の自分のこだわりを手放す必要があるのかもしれません。

そうした先には、こんなにも自分は与えられていたのかと気づくことになるのです。

私も今までを振り返ってみると、人からの好意や応援などをあんまり受け取れていなかったな~と思います。

応援されることも好意をもらうことも、すんごくすんごくうれしいのですが、恥ずかしかったりもしませんか?

「恥ずかしさ」って本当に困ったものですよね。恥ずかしがらず、四の五の言わず堂々と受け取る。もうね、これに尽きますよ。

もしそれに気づいて受け取ることができたなら、自分の価値があがり自信がつき、たくさんのものを大切な人にあげることができるようになるのだと思います。

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