自分らしく生きる

現実が滞っていても、その人の良さは消えない

2017年10月17日

週末はグループセラピーのセミナーに参加していました。

そこで思ったことは、タイトルの通りで、今がこんがらがっていても、その人の持ってる良さや輝きは消えないんだな、ということ。

前からそう感じていましたが、今回やっぱりそうだな、間違いないなと再確認して嬉しくなりました。

だから、ときどきカウンセリングではこんな会話になることがあります。

例えば、クライアントさんが誰かに対してわーっと怒っていて、でも「こういう自分って、なんて冷たい人間なんだろう、嫌な奴だなって凹みます」とおっしゃることがあるんですね。

私は一通り聞いた後で、「冷たいとは思わないですよ。むしろ、〇〇さんって優しいんですね」と返したりします。

言われた本人にしてみたら「えっ!?こんなに冷たい私が優しいってどういうこと?優しい要素なんかないですけど?」みたいな感じになるんですよね。

で、これはカウンセラーだからそう言ってるとか、そういうわけではなく。本当にそう思ったから言ってるんですよね(私は思ってないことは言わないです)。

例えば、相手に優しくしたいのに、それがなんらかの事情によってできない場合、もどかしくてどうにもできない自分が情けなくて、怒りという表現方法になることがあるんです。

もし、相手に優しくしたいという気持ちがなかったら、怒りすら生まれないはずなんですよね。

本当に冷たい人だったら、そもそも相手に興味がないからただ冷たくして終わりで問題になることはないはずなんです。

だから、どうして悩んでるのかな?と思うわけです。

怒りの感情が生まれた背景に注目するので、怒ってるから冷たい人なんだという単純な図式にはならないんです。

しばらく経ってから「あの時は、優しいって言われて意味がよくわからなかったけど、今は私って本当に優しいんだなと思います笑」と自覚してもらえるようになると、私も「そうそう、そうなんですよ~」と嬉しくなります。

怒ってる以外のケースでも、現実に何か起きていたとしても私はそれが起きるに至った背景やその人の思いに注目しています。なので、表面的な話だけでジャッジすることはないです。

今がこんがらがっていても、不思議なことにその人が元々持ってる良さの部分は本当に消えないんですよね。

もし今、仕事などにやる気が出なくてのらりくらりしていても、何かやりたいとか自分の情熱を表現したいとか、そういうものを持っていたらやっぱり私は何かあるなと感じます。

そういうときは、やりたいものは今の仕事じゃないのかもしれないけど「何かをやりたい気持ちはあるんじゃないですか?」と聞くことがあります。

その人の良さって消えることがなくて、ただし現実に問題があると良さが発揮されないから、見えにくくなるんですよね。

そうすると自分では気づかないことも多いので、私が気づいたその人の良さはなるべくお伝えしたいし、良いところを信頼したいなと思っています。

現実がこんがらがっているのは何かが違うよのサインなので、絡まってる糸はもちろんほどいていくサポートをします。

絡まった糸をほどいていけばあなたの良さはもっと出てきますから、安心してくださいね。

-自分らしく生きる
-

© 2013 Aya Takami All Rights Reserved.