お話を聞いていると、「誰かの役に立ちたい」という気持ちを持っている方が多いことに気づかされます。
とても素敵なことですよね。聞いているこちらも、心が温かくなります。
役に立ちたいという気持ちにも二種類あるのですが
ひとつは、
補償行為としての「役に立ちたい」。
これは、自己評価が低いがためにせめて役に立つ人間でなければ・・という気持ちから生まれた願望です。純粋に何かをやりたいというわけではないのが特徴です。
もうひとつは
愛からの「役に立ちたい」。
これは、心から貢献したいと思っている状態です。
今日取り上げたいのは、後者のほう。心から役に立ちたいと思っている人のお話です。
役に立ちたいって、人なら潜在的に持っている願望なのかもしれませんね。それくらい、貢献したいという意欲のある方に出会うことが多いです。
※ただし、自分で自覚していないことも多々あります。「私は冷たい人間なんです」と言う人に限って、むちゃくちゃ貢献意識が強かったりしますよね。
役に立ちたい気持ちが悩みになるときというのは「役に立ちたいのに、役に立てている気がしない」ときなんです。無力感や無価値感に襲われるときです。
「私は冷たい人なんです」と言う人も、与えたい気持ちが強くて、でも思い描いたようにできない自分が嫌で、結果「私は冷たいんだ」という解釈になっていることが多いです。
本当に冷たい人は「冷たい自分」が悩みになることはないんですよね。
思うように役に立てていないとか、どうやったら役に立つことができるのかわからない。ここが悩みになる人は自立してるタイプに多いです。
そもそも役に立てていないというのも誤解なんですが、自分で頑張って自分で評価しちゃって自己完結する。すると、私全然できていない気がするというところに入りやすくなります。
役に立つことは、自分以外の誰かがいて成り立つこと。分かち合いがいる分野です。自分だけで孤軍奮闘していないか?というところがポイントです。
役に立ちたいと思いながらも、その気持ちを口に出していないことも多いのではないでしょうか?
自分の中にある愛を止めてしまうと気持ちの行き場がなくなって苦しくなります。
あなたは誰の役に立ちたいのでしょう?どんなふうに役に立ちたい?誰と喜びを分かち合いたいのでしょうか?