自分自身・人間関係の悩み

無意識のうちにある「自分を知られるのが怖い」心理

人と親密な関係になるのが苦手な人に多い心理として、「自分を知られるのが怖い」というものがあります。

これは自覚している人もいれば、そうでない人もいるのですが、なんとなく自分ってオープンじゃないよなぁと感じている人は、たいていこうした心理を持っていたりします。

「自分はあんまり良くないものだ」という認識でいると、どうしても隠したくなりますよね。バレて嫌われるのは怖いですしね。

人間なのでコンプレックスの1つや2つはあるものだと思うんですが、対人関係で傷ついた経験があると、「自分はあんまり良くないもの」という思い込みが強化されてしまうんですね。

例えば、思ったことを口にしたら周りから笑われてしまった、もしくは、否定されてしまったことがあるとかですね。

幼少期、親から自分が受け入れてもらえているという安心感が少なかった場合も、親でさえこうなんだから、他の人が受け入れてくれるはずないだろう、というような思い込みが出来上がることもあります。

とはいえ、自分を隠したままでいると、自分からは近づいていけなくなりますし、周りからみると「よくわからない人」になっちゃうので、親密な関係をつくることが難しくなるのです。結果として、寂しさや孤独感を抱えることも少なくありません。

自分を知られて嫌われたくない → 安心のために(傷つきたくないので)自分を隠す → 親密な関係が手に入らない → 寂しい・孤独 → 私がダメなんだと自己肯定感が下がる → ますます知られたくないと思う

こんなサイクルに入ってしまうとなると、すごいジレンマですよね( ;∀;)

じゃあどうしたらいいの? なのですが、答えは「オープンにしていくこと」につきるのですが、オープンにすることが怖いのでそうそう簡単にはいかないわけです。

私自身も、まさにこの悩みを抱えていたタイプで、周りからは「もっとオープンになったら~?」「自分のこと話しなよ」「何考えてるのかよくわかんない」みたいなことを言われたりしていました。

でもね、自分のことを話すとか、オープンになるって、今まであまりやってきてないことだから、これがすごく難しいんですよ。

ど、どうやって? どこまで話せばいいの? みたいな感覚になっちゃうんです。

そんなときに「あなたが話したいことを話せばいいんだよ」と言われて、すごく有難い申し出なのに、ますますわかんなくなっちゃったりして(;^ω^)

私の経験上、おすすめの方法は、1人でもいいのでまずは安心して色々話せる人を見つけちゃうことです。

「この人、なぜか安心するな~」という雰囲気を持っている人っていますよね?

私たちは、安心すると(自分を受け入れてもらえると思えると)、「オープンにしよう」とか「自分を表現しよう」とかそんなこと考えずに、自然と好きなようにしゃべれてしまうものなんです。

このときの、自然体の自分の感覚をまず体で覚えることがとっても大事です!

きっと、身体の力が抜けていて、楽で、ふわーっとしていて、心地が良い。無理のない感覚です。

この感覚を覚えることができたら、話す人を少しずつ広げていくんです。自然体の感覚を持ったまま、別の人のところに行く、というイメージです。

いきなり、よく知らない人の前でオープンになりましょうといっても、それはハードルが高いです。

まずは安心する人を見つけることがポイント。周りにそんな人いないよ~という人は、よかったらカウンセリングを使ってみてくださいね。

実際、私自身はそうやって輪を広げていくことができましたし、クライアントさんもいろいろお話して安心感を持っていただけると、やはり自分を少しずつ肯定できるようになっていくんですね。「私ってそんなに悪いものじゃないかもしれない」って。

この感覚が持てるようになってきたら、ちょっとずつ行動範囲が広がってきます。そうすることで、自分を表現できる人が少しずつ増えてきて良い循環につながっていくんですね。

自分を知られるのが怖いという心理は、結構根深いことが多いので、今すぐ何とかしようと焦らずに、じっくりと、一つ一つ取り組んでいくことがおすすめです。

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