つながる・コミュニケーション

気持ちを言語化するのが苦手なパートナー

2018年9月19日

「今どんな気持ち?」と聞かれてすぐに答えられる人もいれば、どう答えたらいいのかがわからずにうーんと考え込んでしまう人もいますよね。

パートナーシップでは、お互いの気持ちについて話し合う時間を定期的に持つことが大事ではあるんですが

気持ちを言語化するのが苦手なパートナーの場合だと、「どう思う?」「うん、こう思うよ」みたいなスムーズなやり取りにならないこともあります。

「ねえねえ、私さ、働きたいんだけど、どう思う?家にいて欲しい?」

「え?うーん、わからない」

みたいな返事が返ってくることもあるわけです。

自分の気持ちを言語化するのは女性の方が得意だと思うんですが、日頃から自分の気持ちに注目していなかったり遠慮や我慢をする癖がついていると

「どう思う?」とか「どうしたいの?」と言われた場合に、すぐに答えが出てこないのです。

「わからない」と答えたものの、意見がないわけではなく、その人なりの感覚は持っているんですよね。

でもその感覚を、どう表現したらいいかに迷うと「わからない」という答えになったりします。

また、意見はあるけど、それをストレートに答えたら、関係性にひび?が入るような、相手が嫌がりそうな場合は「わからない」といっておくということもあるようです。

気持ちを言語化するのが苦手なパートナーがいる場合は、まずは、なんでも言い合えるような安心できる状態をお互いの間につくることですね。

何を言っても大丈夫だと思えると、人は安心してぽつぽつとしゃべりはじめます。

ところが、要領を得ない答えにヤキモキしてしまうと「わからないってどういうこと?」
「わからないってことはないでしょう?」などと言ってしまうと、相手を精神的に追い詰めてしまいます。

そうすると、ますます気持ちを表現してくれなくなってしまうので要注意です。

また、言葉では気持ちを表現するのが苦手であっても、行動や態度に気持ちが出ることはよくあります。

自分が仕事や趣味にとあちこち出掛けていたとして、パートナーが「いいんじゃない、好きなことすれば。全然問題ないよ」と口では言っていても、態度がちょびっと冷たくなっていたり、いつもの行動パターンに変化がみられるようなときも。

そういうときには、「いいよって言ってたのに、おかしいなぁ。本心では問題あり・・・なのでは?」と気づかされます。

そこで、パートナーに「ねえねえ、あんまり出かけない方がいいかな?」と聞くと、「え?出かけたらいいじゃん」と返ってくることも・・・。

こうなると、言ってることとやってることが違っていて混乱してきますが、パートナーは口で言ったように「全然問題ない」と思っていることがあるのがややこしいところなのです。

なぜかといえば「好きなことを自由にやればいい」というのは彼の本心であって、嘘ではない場合があるのです。

ただし、「好きなことしていてもいいけど、自分のこともちょっと気にして欲しい」「愛されてるって実感したい」みたいな気持ちがあるのに、それに本人が気づいていない場合があるのです。

「好きなことやるのは全然問題ないよね」と思っていることで、本人の気持ちがカモフラージュされてしまうのです。

それくらい自分のことなんだから気づくよね?と思うものですが、寂しいとか愛してほしいという気持ちは恥ずかしくて認めたくないものだったりするかもしれません。

でも態度や行動は嘘がつけないので、なんとなく滲み出ちゃうわけです。

気持ちを言葉にするのが苦手なパートナーとは、話し合えるような環境づくりをすること
(考える時間を用意して、急かさない、否定しないこと)

そして態度や行動も、気持ちを表すものとして総合的に見ておくこと。

これらに注目していると、パートナーがどう思っているのかはだんだんとわかるようになってきます。

なかなかもどかしいこともありますが円滑な関係性をつくりたいものですね。

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