今日は怒りの抑圧について。
すごく穏やかそうで「〇〇さんて普段怒ることってあるんですか?」と聞かれるような人。
もちろん本人にその自覚はなく。怒ることがないって言われるとちょっと違うような気もするよね、と。
嫌な人はもちろんいるし家族ともちょっと色々とあるし。
そんなふうに、もやもや~としているときは、もしかしたら怒りを抑え込んでいるかもしれません。
怒ることあるんですか?って聞かれるときは、怒りが表に出てきていないということなのでもうちょっと気持ちを表現してもいいってことなんですよね。
普通に考えたら全く怒らない人っていないと思うんですよね。むしろ「私、怒ってるんだな」と自覚できることは成熟さだと思うんですよね。
というのも、怒りを抑え込んでいる人は、相手に対する思いやりがあって相手の立場を理解する分別がある人なんです。
だからこそ、相手を理解しすぎて自分の感情を後回しにしてしまうんです。
でも、相手を理解することと自分の感情を尊重することは両立するんですよね。
あの人は今こういう事情があってこんな態度を取るんだな、わかるけど、でも、それじゃ私も腹が立つ!というように。
怒りを抑えている人って、話を聞いていくと、怒っちゃダメだと思ってることが多いんです。
こんなことで怒るなんて、成熟していない、もっと大きな心で許してあげるくらいにならないと、なんて感じていることもあります。
でもそういう成熟さというのは、ちゃんと自分の内側から湧き上がってきた怒りを感じて昇華した後で許せる心境になるものなんです。
怒りというプロセスをすっ飛ばしても、許せる心境にはならなかったりします。
カウンセリングしていても、ちゃんと怒りを自覚して表現できるようになった人は、状態がめきめき改善していきます。
嫌な人に対して「ひどいですよね!」って怒れる成熟さがあると、次第に自分の怒りさえも許して受け入れられるようになり、相手も許せるようになってきます。
怒りは、許しのプロセスに実は必要なんですよね。
自分の気持ちを抑圧していることがないか振り返ってみましょうね。