親しい友達がいないのは寂しいけど、かといって人といると疲れることが多くてバイバイして家に帰ると、何かどっとくる。
もしかして気を使いすぎているのかなぁ。
でもこのままじゃいけないと思って自分から近づこうと頑張ることもあるのに、みんなは私に近づいてこない気がするし、なんで自分ばっかり頑張らなきゃいけないんだろうって。
でもこのまま友達がいないのは寂しいし、やっぱり誰か一人でもいいからいて欲しい。
職場でも親しい人が1人でいいからいてくれたらいいなぁ、とか、職場関係なく普通の仲の良い友達があともう1人いてくれたら・・・そんなふうに「人と親しくなるのが苦手」と言う方は案外多いんですよ。
仲良くなりたいけど、でも・・・という気持ちには、親しい友達ができない方がいい理由が隠れていることがあります。
気をつかって疲れちゃうというのもあるでしょうし、親しくなれば当然自分も相手もよく見えてくるので嫌われたくないなーって思っているのもあるでしょう。
たくさんの方のお話を聞いて私が思ったのは、そのような人は、実は「自分が人を拒絶している」ことが多いということ。これは良い悪いの話ではなくて、無意識にそうなっちゃうという類のものです。
自分でもコントロールできないじゃないですか?
なんで私には人が近寄ってきてくれないのかなぁと感じるときは、たいてい、近寄ってこないでねという無意識のメッセージを発していることが多いんです。
「えーーー私、仲良くなりたいと思ってるんですけど…」と思いましたか?
実際にそうやってお話してみると、最初は「えっ?!」と驚く反応をされるのですが、言われてみれば「頭で理解していること(顕在意識)と心の奥底で思っていること(潜在意識・無意識)はどうやら違うらしい・・・」ということをわかっていらっしゃる方が多いです。
自分の感覚に集中してみると「確かにそうだ、人に近づかれると嫌だとどこかで思ってるかもしれない・・・」と気づくのです。
じゃあなんで人に近づかれると困るんだろうね?というところをカウンセリングでは探していくんですね。
そこには、その人なりの「みんなを受け入れてあげたいけどできない」という優しさだったり、「私はそんなにいいもんじゃありません」という過去の経験からくるハートブレイクだったり、いろんな理由があります。
お話していると「その人の持つ理由」が見えてくるんですね。
それぞれ個人の理由はあるのですが、共通しているのは自分のことをどこか「ネガティブに捉えている」こと。肯定しきれない何かがあるのです。
ですので、そのネガティブさを受け入れて肯定していくアプローチを取っていきます。
実はそのネガティブさは本人にとってはそうでも、周りの人にとっては違うこともあって、自分が自分に対して思う気持ちが、周りの人からの扱いに反映されていることもあるんです。
人付き合いがうまくいかなかった理由を自分が悪いからだと思っていませんか?その捉え方の発想を変えていきましょう。
自己否定や自己嫌悪から始まる変化と自己肯定から始まる変化は、似て非なるものですからね。
自分が自分のことをどう思っているのか?はとても大切で、そこは繊細に扱いたいなと思っています。