日常に役立つ心理学

知識として知っていることと、感覚として理解していることの違い

2015年7月13日

「頭ではわかっているんです」

この後によく続くのは、「でも、できないんです」というお話。

カウンセリングサービスのホームページをよくご覧になる方は心理法則の知識はとっても豊富だったりします。そういえば、この手の話はよく聞くよなぁというものもあると思います。

知識として知っていることは、特に男女の心理の違いに関してはとても有効なのですね。

会話のパターンをとってみても、女性は共感を重視し、人に話して気持ちをわかってもらうことで問題を解決していくのに対し、男性の会話には目的があるので、女性から悩みを相談されると解決方法やアドバイスを提示するため、結果女性から「わかってない!」と言われてしまう、というパターンはよくあります。

どうして女性が不満を持つのか、どうして女性がイライラしているのかわからないという場合、女性特有の心理を知っているかどうかだけでも対応できるか否かに大きな差が生まれます。(男性のみなさんは必見!ですね)

一方で、知識だけではどうにも現実が動かないというものもあります。

例えば、なかなか人に心を開けない場合。

心を開かないから、何考えてるかわからないと言われる。心を開かないから、パートナーシップが結びにくい。友達が少ない。

じゃあどうして心が開けないのか、となると、自分を悪いものだと思っているから、バレると良くない、恥ずかしいという心理が働いてるから、というのがあります。

改善するためには、本当は自分は悪いものじゃないんですよと、だから少しずつ自己開示していきましょうね、となります。かなり端折りましたが、ざっくりいうと、ですね。

自分に罪はない。自分には魅力がある。だから自分を見せても大丈夫なはず、という知識はあっても、実際やってみようとするとすぐできるわけじゃないですよね。頭ではわかっているけど、できない。となります。

これは、知識を知識のままにしてあって、感覚に落とし込んでいないからというのもあります。

うまくいくときに、一番強いのはなんだか根拠はないけど、きっと大丈夫な気がする。うまくいく気がする。という感覚だと思うんです。

結婚するときも、優しいから、とか価値観が似てるから、とか色んな条件はあるかもしれませんが、結局はこの人とだったらなんとなくうまくいくような気がする、という感覚が最後にはモノを言います。

根拠はないけど自分の中に信頼できる感覚があるかどうか。ここまで持ってくることができれば大抵のことはうまくいきますよね。

ただ、知識⇒感覚に持っていくためには、やっぱり実際に体験していくことが必要なんです。

頭ばかり使っていても、感覚には落とし込めませんからね。頭でわかってるけど、でもできない、というところで苦しんでいる方は実行に移すタイミングが来ているのかもしれません。

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