自分自身・人間関係の悩み

”物分かりの良い人”になろうとしすぎることで起こること

今日は、「他人のことを悪く言うのは良くないこと」と思っていたり、何かあれば「私が悪いのかな」とつい自分を責めがちなタイプの人に向けたお話です。

質上げ女子のみなさんは、こういうタイプの人が割と多いなぁと思ったので書いてみようと思いました。何か参考になれば幸いです。

他人のことを悪く言うのは良くないこと、とか、あまり人のことをとやかく言いたくない、というような考え方は、一見すると良いことのように感じますよね。

他人のせいにするのではなく、自分の身を振り返ってみようとするのはもちろん大切なことです。

なのですが、問題は、物事を考える順番です。

例えば、自分の気持を置き去りにしたまま、最初から他人の事情を汲んで「あの人も大変だったんだもんね」などと、物分かりの良い人になろうとしすぎてしまうと、なんとも言えないもやもや感が続いてしまうことがあるんです。

自分に言い聞かせて納得したはずなのに、なぜかぶり返して悶々としたり、気持ちが晴れなかったり。

「私、いつまで同じことでぐるぐる悩んでるんだろう?」と思うこともあるかもしれません。

自分の気持ちを抑圧する癖のある人は、自分がどう感じているのかをスルーしがちです。

自分の気持ちを置き去りにしたまま、相手の気持ちを先に汲もうとする。

そうすると、解放されていない自分の気持ちが暴れ出します。抑圧した感情は、見ないふりをしているからなくなったように見えるだけであって、決して消えてなくなったわけではないのです。

もしこんなふうに、いつまで経ってもすっきりしないな、苦しいなということがあれば、自分の気持ちに目を向けてみてほしいのです。

すっきりして早く回復するための物事の順番は

1)自分の気持ちを見つめて解放する → 2)他人の気持ちや事情を理解する → 3)良い落としどころを探す

これです。

この3つを全部やることで、成熟した状態になれるのです。

本当に物分かりの良い人というのは、3つ全部をやった上で、自然体で相手の気持ちを思いやれる人なのではないのかなと私は思うのです。

自分のせいとか相手のせいとか、誰が正しい・誰が間違っているとか、そういう物の見方から抜け出せたときに、はじめてラクな気持ちになれるのかもしれませんね。

1)をすっとばして2)だけやっても、もやもやはなくなりませんし、1)ばかりで2)がない状態では独り善がりになってしまいますしね。

私のクライアントさんは、1)を忘れて、いきなり2)に行きがちなタイプの人が多いかなと感じます。

しかし、自分の感情を抑圧したままだったり、ないがしろにしたままに、誰かを大切にするのはとても難しいことなのです。

「自分の気持ちを見つめて解放する」というのは、誰かに感情をぶつけるということではなく(それをすると関係が壊れちゃいますから)、自分の中で向き合うということです。

もしかしたら、自分でもびっくりするような本音に出会うことがあるかもしれませんが、それでもいいんです。正直な気持ちにちゃんと触れていくことで次に進めるようになりますから。

もし怒りを抑圧しているのであれば、ちゃんと自分の中で怒った方がいいですし、傷ついたのならとことん悲しんで涙を流した方がいいです。

そうやって出し切って解放していくことで、自分の中にあった感情さんは、あなたに「分かってもらえた」と思って浄化されていきます。

今日のお話にもし思い当たることがあれば、しっかりと自分の気持ちに向き合っていきましょうね。私もカウンセリングでお手伝いします。

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