つながる・コミュニケーション

無意識にある心の壁

無意識のうちに、心に壁をつくって人を遠ざけようとしてしまう。

そうした自分の癖に薄々気づき始めているのなら、とてもいい傾向です。

「なんのこと?」と思う方もいると思いますが、人付き合いや恋愛などにおいて、なかなか仲良くなれないんだよねーとか、人が寄ってこないとか、親密になるのにハードルがあるような、何かつまづくような感覚がある場合は、もしかしたら、自分から人を遠ざけている可能性があるかもしれません。

「ピンとこないけど、そういう可能性もあるのかな?」くらいに、今は思っておいてもらえるといいかなと思います。

自分の癖が自覚できたなら、あとは心の壁をゆっくりゆっくり低くしていくだけでいいですから。

そもそも、この心の壁は、自分を守るためにできたものです。もう傷つかないためにですね。

心の壁があると、なんとなく自分を隠したくなったり、オープンになりきれなかったり、話が曖昧で抽象的になったりする傾向があります。

心のどこかで「私なんて」と自分を低く見積もる、自分を「受け入れてもらえなかったらどうしよう」という一抹の不安を抱えてしまうなどの特徴があります。

隠すということは、エネルギーがそこに使われてしまうし、こもってしまうので、循環していかないんですよね。

私も以前は心の壁がかなり高くそびえ立っていた方でして、そのときは恋愛をしていても友人知人に対しても親密感やつながりを感じることができなくて、なんだか苦しいなぁという感覚がありました。

その苦しさの正体が、寂しさや孤独感であることは後になってわかりました。

今はかつてに比べるとかなりオープンになることができ、体感としてもやはりすごくラクになりましたね。

前は自分の感情の揺れさえも、隠さなければいけない恥ずかしいものみたいな感覚がありましたが、今はそれもなくなりました。

自分を隠したくなってしまう理由は人それぞれちがいますが、心の傷が影響していたり、自分のことをネガティブに捉えていたりすることは共通しています。

でも、そんなに守りに入らなくても大丈夫だということ、フラットに受け入れてもらえる体験などを積み重ねていくと、少しずつ心の壁がゆるくなっていきます。

私がカウンセリングでさせていただいているのも、そういうことなんですよね。

例えば、私のサイトでは「お客様の声」を掲載していますが、これも自分が思ったこと考えたことを発表するという意味では、自分を肯定しオープンマインドになる1つの練習にもなっています。

(ご感想をくださったみなさま、本当にありがとうございます。いつもうれしく拝読しています^^)

最初は、恥ずかしいなとか、こんなこと書いて大丈夫かな、どう思われるかな、ちゃんと書けてるだろうかと不安だったとしても、いざ掲載されると、ちょっとうれしい気持ちが出てくるなど感じ方が変化することが多いようです。

他の人のお役に立てたらうれしいな、という意味もあるかもしれませんし、自分を表現する喜びというのも含まれているかもしれません。

そうです。

子どもの頃に、「お母さん、見てみて!」とアピールしていたように、私たちは本当は、自分のことを知ってほしいんですよね。

知ってもらって、そして受け入れてもらえたら最高ですよね。特に自分にとって大切な人にね。

そういう願望が根底にあるので、隠して人を遠ざけていたらやはり苦しくなってしまうのです。

自分の本心に気づいて、少しずつ少しずつ勇気を出して行動していくことで、状況に変化が訪れるものです。

そのためには、自己イメージをアップしていくことも大事なこと。

自分の良いところをたくさん知っていきましょう。頑張ってきたことを認めて労いましょう。

そうしたことの積み重ねが、心の壁を解消する一歩につながっていくと思います。

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