「嫉妬されてるかも」と感じても言えない。それは「自意識過剰」じゃない理由

ななみさん

最近、職場で嫉妬されてるのかもって思うことがあるんですけど、

それを誰かに言うと「自意識過剰なんじゃない?」「被害者意識が強いよ」って思われそうで、誰にも言えないでいるんです。

こういう気持ちを持つこと自体、おかしいんでしょうか。

心理カウンセラー 高見綾

全然おかしくないですよ。

それどころか、言えないのにはちゃんと理由があって、ななみさんが感じてきたことも、おそらく間違っていない。

今日はそのことを一緒に見ていきましょう。

目次

この記事のハイライト

  • 職場の女性同士の嫉妬はわかりにくいものの方が圧倒的に多い。だから「気のせいかも」になりやすい。

  • 「言えない」のは、証拠がない・どう思われるかが怖い・言える相手がいない、という構造的な理由があるから。
  • 感じた事実と証明できるかどうかは、別の話。あなたが感じてきたことは、おかしくない。自分の感覚をもう一度信頼するための視点もお伝えします。

言えなかった違和感に、今日名前をつけましょう

こんなご相談にお答えします。

「職場で嫉妬されてるかもと感じることがあります。

けれども、それを誰かに話すと、自意識過剰だとか、被害者意識が強いと思われそうで、言えずにいます。

こういう気持ちを持つこと自体、おかしいんでしょうか」

今からお話しする「言いにくい理由」を知るだけで、

「言えないなと思っていた自分がおかしかったわけじゃない」

「自分の感じていたことは間違いではなかった」

そう思えるようになって、ひとりで抱え込んでいたモヤモヤが、少し晴れてくるはずですよ。

今回は、3つお話しします。

1つ目、職場の女性同士の嫉妬って結構「わかりにくい」よ、というお話。

2つ目、嫉妬されてるかもと感じてもそれを言いにくい、3つの構造的な理由。

3つ目、「自分がおかしいのかな」と自己不信になってしまったとき、自分の感覚をもう一度信頼していくための視点。

なお、この記事の内容をもう少し深く知りたい方のために、人気の小冊子を2冊無料でご用意しています

詳しくは記事の最後でご案内します。

職場の女性同士の嫉妬は「わかりにくい」

ではまず、職場の女性同士の嫉妬って「わかりにくい」よ、というお話をしていきます。

嫉妬のサインというと、

急に冷たくなった、
無理な指示を押しつけてくる、
ちくっとした嫌味を言われる…

こういった、理不尽な態度や攻撃が思い浮かびますよね。

これはまだ、わかりやすいもの、なんです。

けれどもご相談を聞いていると、もっとわかりにくいものの方が圧倒的に多くて。

普通のコメントなんだけど、どことなく感じが悪い。

さらっとやったことなのに、なぜか自分だけが引っかかる。

お話を聞いていくと、「あ、それは何か含みがありそうですね」みたいなことがあったりします。

周りの人に話しても「え?そうかな?」くらいの微妙なレベルのことが、結構多いんです。

だから余計に、「気のせいかもしれない」「自意識過剰なのかな」と思いやすい。

本人だけがずっとモヤっとしたまま、言葉にできずにいる。

自分の感覚だけしか手がかりがないことも多いんですよね。

嫉妬されてると感じても言えない、3つの構造的な理由

嫉妬されてるかもと感じても、それを言いにくい理由は大きく3つあります。

1つ目は、証拠がないから。

「感じた事実」と「それを証明できるかどうか」は別の話なんですが、証明できないと「気のせいかも」に見えてしまう。

確信が持てないから、言葉にもできない、ということなんです。

2つ目は、「被害者意識が強い人」「自意識過剰な人」と思われる怖さが関係しています。

ここで押さえておきたいのは、「被害者意識」と「事実を言っている」は、別のことだということです。

けれども職場ではその区別がつきにくい。

「言ったほうが大人げなく見えてしまう」というのがあるから、黙るしかなくなってしまう。

3つ目は、言える相手がいないから。

同僚には言えない。相手と関係があるかもしれないから。

部下にも言えない。弱みを見せられないから。

上の人にも言いにくい。「そんなこと気にするな」で終わってしまいそうだから。

「言えない」のではなく、「言いにくい構造がある」というのが実際のところかなと思っています。

そしてこれが続くと、自分の感覚を自分で否定するようになっていくんです。

ここが一番怖いところだな、と私は感じています。

「気にしすぎなのかな」
「私がおかしいのかな」

そうやってじわじわと消耗していく。

一番しんどいのは、出来事そのものよりも、自分の感覚を信じられなくなることかもしれません。

「自分がおかしいのかな」と思ったとき、感覚を取り戻すための視点

私自身の話を少しさせてください。

同期に、あれこれ指示されて、なんだかあごで使われてるような…と感じることがあったんですね。

立場としては私のほうがキャリアが上だったこともあり、ちょっと腹が立っていました。

ひとりで悶々と抱えていたんですが、その場を見ていた人が「あれって嫉妬だよね」と言い出したんです。

その一言で、スンとしました。

意外な気持ちはあったものの、「そうだったんだ」と腑に落ちたというか。

なんか変だなと感じていたことは、気のせいでも考えすぎでもなかった。

ただ、誰かに言葉にしてもらうまで、自分では確信できなかっただけだったんです。

自分の感覚に言葉がついた瞬間でした。

お友達関係でも、こんなことがありました。

3人グループで仲良くしていた時期があったんですが、

表面上は何も問題はないし、直接嫌なことを言われたこともない。

けれども、なんとなく一人の子が何かをお腹に持ってそうな感覚がずっとあって。

これといった出来事もないので、そのまま過ごしていました。

だいぶ後になってその子から連絡が来たんです。

「あの頃、嫉妬していました。ごめんなさい」と。

やっぱり、そうだったんだ、と思いました。

私が感じていたことは間違いじゃなかった。

2つの経験を通して感じているのは、

「やっぱりそうだったんだ」

この感覚が持てたとき、ぐるぐると続いていた思考にひとつの区切りがつく、ということです。

誰かに言語化してもらえたとき。
自分で腑に落ちたとき。

自分の感覚を否定しなくてよくなる。

それだけで、少し楽になれるんですよね。

カウンセリングでも、「気のせいかもしれないんですけど」という言葉から話し始める方がほとんどです。

その言葉の裏に、ずっと消化できずに抱えてきたものがあることが多い。

ずっと昔の話が出てくることもあります。

「こんな昔の話をまだ引きずっている自分って心が狭いのかな」と感じる方もいるんですが、

全然そんなことないよって思っています。

誰にも分かち合えなかったから、ずっとしんどいまま。

時間が経っているかどうかの問題ではないんです。

一緒に言葉にしていくことで「やっぱりそうですよね」となったとき、初めて区切りがついていく。

そういうものだと思っています。

※ここまでの内容を動画でも解説しています👇

感じていたことは、間違っていない

今日お伝えしたことをまとめます。

女性の嫉妬はわかりにくいものが多い。
だから客観的な証拠がない。

そこに「被害者意識だと思われる怖さ」と「言える相手がいない」が重なって、言いにくくなってしまう。

これは、そういう言いにくい構造があったから、なんですよね。

あなたが感じていたことは、おそらく間違っていない。

「感じた事実」と「証明できるかどうか」は別の話です。

今日1つだけやってみていただきたいのは、自分が感じてきたことを一度書き出してみること。

誰かに見せる必要はありません。
きれいにまとめなくてもいい。

「何かおかしいと感じていた」ということや、そのときの気持ちを文字にしてみてください。

それだけで、自分の感覚を取り戻すことにつながっていきます。

「言えない」を手放した先に、起きていること

ご相談に来てくださる方からは、こんな変化をお聞きしています。

「自分の反応の背景がわかったことで、自分を責めずに落ち着いて考えられるようになりました」

「落ち込んでも、立ち直りが以前より早くなりました」

「相手の言動に過剰に反応しなくなってきました」

変化には順序があります。

まず、「自分を責める時間が減る」。

次に、「相手の反応への過剰反応が減る」。

そして、「自分の意見をサラッと言えるようになる」。

この流れで少しずつ変わっていく方が多いです。

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この記事を書いた人

高見綾|女性リーダー専門の心理カウンセラー

職場の人間関係に消耗している女性リーダーが、
自分を責めずに前へ進めるようになる専門家。

嫉妬・摩擦・正論が通らない——
その構造を心理の視点で整理し、
「私はこれでいく」と判断できる状態をサポートしています。

カウンセリング実績4,000件以上。
著書『ゆずらない力』(すばる舎)韓国語版も出版
NHK「あさイチ」職場の嫉妬・妬み特集 VTR出演などメディア協力多数。

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