仕事はできるのに、なぜか評価されない|職場で起きている心理の構造

ななみさん
お客様からは「あなたにお願いしたい」と言っていただけているし、任される仕事も増えています。

結果も出しているつもりなんですが…社内の評価を見たとき、「え、これだけ?」って思ってしまって。

私の見方がおかしいのかな、と思う反面、「自分はこんなものじゃない」という気持ちもあって、どちらが正しいのかわからなくなっています。

心理カウンセラー 高見綾
その気持ち、おかしくないですよ。

実は、社外と社内で評価の軸が違うことがあって、貢献はしているのに社内の評価基準に乗りきらない、ということが起きることがあるんです。

今日は、なぜそういうことが起きるのか、職場の心理の構造から一緒に整理していきましょう。

目次

この記事のハイライト

  • 社外と社内で評価の軸が違うことがあり、貢献していても社内の評価基準に乗りきらないことがある。

  • 職場の評価には「仕事の成果」「周りとの関係性」「職場の力学」という3つの側面がある。お客様の評価は主に成果の部分だが、社内では残り2つも大きく影響する。
  • 仕事ができる人は、周りから「脅威」に映ることがある。自分の立場や今の流れを変えたくない人にとって、できる人の存在は居心地が悪いことも。
  • 会社の評価だけで自分の仕事を見ようとすると、本当はやれていたことまで見えなくなってしまうことがある。
  • 「今日はここまでやった」と自分で区切りをつける。それだけでも、感じ方は少し変わってくる。
    そして自分を味方にすることで、感情に振り回されなくなり、冷静な判断力が戻ってくる。

はじめに:お客様には評価されているのに、社内評価が低い——その違和感の正体は?

お客様には、「あなたにお願いしたい」と言われている。

任される仕事も増えた。 結果も出している。

なのに、社内の評価を見たとき、「え、これだけ?」って思ったことありませんか?

自分の実力や貢献からすると、もっと評価されていいはずなのに…。

納得できない気持ちと、「私の見方がおかしいのかな」という気持ちが、じわじわと行き来する。

評価される・されないは、実力や結果で決まる部分も もちろんあると思います。

ただ、ご相談の中で出てきたケースでは、それだけじゃないことも少なくありませんでした。

本記事では、「仕事はできる。けれども社内評価が低い」について、

なぜそうなるのか、職場の心理の構造からお話ししていきます。

なお、この記事の内容をもう少し深く知りたい方のために、人気の小冊子を2冊無料でご用意しています

詳しくは記事の最後でご案内します。

社外評価と社内評価がズレる理由

仕事はできるのに、なぜか思うように評価されないことってありますよね。

これがどうして起こるかというと、社外と社内で、評価の軸が違うからなんですね。

お客様があなたを評価してくれるのは、仕事の質と、あなたへの信頼があるからです。

けれども、会社が重視する数字や方向性とは少しズレていることがあります。

そういう場合は、貢献は確かにしているのに、社内の評価基準に乗りきらない、ということが起きます。

評価されていないということは「結果が出てない」「実力不足だから」という見方も確かにあると思います。

実は、4,000件以上のご相談を見てきて気づいたことがあります。

職場の評価には3つの側面があります。

職場の評価には3つの側面がある~仕事ができる人が「脅威」に映るとき~

仕事の成果、周りとの関係性、そして、職場の力学、この3つです。

お客様があなたを評価するのは、主に1番目の仕事の成果の部分。

でも社内では、2番目・3番目の側面も大きく影響しています。

仕事ができる人は、周りの人から見ると、「脅威」に映ることがあります。

自分の立場や、今の流れを変えたくない人にとって、できる人の存在は居心地が悪いことも。

その結果として、意見が通りにくくなったり、手柄が別の人のものになっていったり、ということが起きることもあります。

職場では、みんな口には出さないけれど、だいたい自分はこの辺の立ち位置にいるな、という感覚を持っています。

同期だから同じくらい、同じ女性だから似たような立場。

そうやって、無意識に同じ枠にいたはずの人が、

いつの間にか違う場所に行ってしまったように見えるとき、人はちょっとした焦りや不安を感じます。

その不安を打ち消すために、距離を取ったり、否定するような言動をしてしまう、ということなんです。

会社の評価と、自分の仕事の見方は別で考える

ご相談に来られる人の中には、「社会に意味のある仕事をしたい 」そんな高い志をもってお仕事されている方も多いです。

なのに思ったような評価が得られないと、納得できない気持ちももちろんあるけれど、

一人反省会をしていると、どうしても「私がダメなのかな…」の方向に引っ張られてしまうことが多いんです。

会社の評価だけで自分の仕事を見ようとすると、本当はやれていたことまでが、見えなくなってしまうことがあります。

それはもったいないなって感じるんですよね。

だからこそ、会社の評価とは別に、自分の仕事を自分で見てあげることが大事になってくるんです。

気持ちを立て直していくためには、まず、その日の中で、自分がやったことを自分で見てあげる。

「今日はここまでやった」と区切りをつける。それをまず意識してほしいなと思います。

それだけでも、感じ方は少し変わってきますよ。

※ここまでの内容を動画でも解説しています👇

気持ちを立て直すために大事なこと【自分を味方にするとはどういうことか】

ここで大事なのは「自分を味方にする」ということです。

私のお客様で、いつも「何がいけないんだろう、何が間違ってるんだろう」と、

自問自答し続けていた40代の女性がいます。

自分を味方にすることで、こう変わりました。

『自分の今までの頑張りを認められるようになりました。仕事への執着が減り、ずいぶん気が楽になりました。』(40代・女性)

最初は、自分をひどく責めていたり、責めていることにすら気づいていなかったりするところから、

みんなスタートします。

自分を認められなくても、そこからこうしてスタートして、変わっていくことができます。

ちなみに私自身も、かつてカウンセリングやセミナーで自分の問題を解決しようと

ずっと頑張っていた時期がありました。

たしかに、ある程度よくなりました。それでも、何かがまだ残っていたんですよね。

そんなあるとき、こう言われたことがあったんです。

「自分を責めるのは何のため? それで何か問題は解決しましたか?」

えっ!?と思いました。

もっと良くなりたくて、改善しよう、克服しようと頑張っていました。だから自分を責めていた。

自分を責めていれば、もっと良くなれるって、私は思っていたんです。

けれども振り返ってみると、自分の気持ちを後回しにしていたり、

自分へのダメ出しが知らないうちにたくさん積み重なって、

それがしんどさにつながっていたことに初めて気が付きました。

「自分を味方にする」というのは、自分を甘やかすことではありません。

自分の感じていることを丁寧に見ていける状態でいること。

自分をダメだと追い立てながら頑張るのではなく、

自分の気持ちをきちんと見ながら、冷静に判断できる状態でいること。

それが、仕事の質を落とさずに前に進むための大切な土台になるんですね。

私自身は、自分を味方にしたことで、感情に振り回されなくなりました。

自分を責めながら、なんとかしないと!と改善策を考え続けているとき、

頭の中はかなりの容量を使っていたんですよね。

自己否定、焦り、不安に加えて、解決策を出そうとする思考がずっと動き続けている。

それが止まったとき、冷静な判断力が戻ってきていることに気づいたんです。

うまくいかなかったことがあっても、自分の気持ちを受け止めながら、

冷静にどうしていこうかと考えられるようになりました。

その経験から、「自分を味方にする」ということを、一番大切にしてサポートするようになりました。

私がクライアントさんと向き合うとき、いつも出発点にしていることがあります。

「今のあなたで、OKだよ」ということです。

これはなんでも受け入れるということではないんです。

これまで頑張ってきたことを、まずちゃんと尊重したい。

そこからスタートした方が、力みのない頑張り方ができるからなんです。

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この記事を書いた人

高見綾|女性リーダー専門の心理カウンセラー

職場の人間関係に消耗している女性リーダーが、
自分を責めずに前へ進めるようになる専門家。

嫉妬・摩擦・正論が通らない——
その構造を心理の視点で整理し、
「私はこれでいく」と判断できる状態をサポートしています。

カウンセリング実績4,000件以上。
著書『ゆずらない力』(すばる舎)韓国語版も出版
NHK「あさイチ」職場の嫉妬・妬み特集 VTR出演などメディア協力多数。

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