咄嗟に言葉が出ない|そんな自分を責めなくていい理由

職場で咄嗟に言葉が出てこないのは、言語化が苦手なのではなく、自分の本当の気持ちに気づくまでに少しタイムラグがあるだけであることが多いです。

ななみさん
職場で、ちょっとした嫌味を言われて、その場では何も言えなくて…。

家に帰ってから、だんだん腹が立ってきて、なんであんなこと言われなきゃいけなかったんだろうって、悔しいのと情けない気持ちになるんです。

私、言葉が出てこないというか、言語化が苦手なのかもしれません。

心理カウンセラー 高見綾
そういうこと、ありますよね。

私は、言語化が苦手なわけではなく、自分の本当の気持ちに気づくまでに、ちょっとタイムラグがあるだけだと思っているんです。

今日は、咄嗟に言葉が出てこない本当の理由と、その気持ちのタイムラグをなくしていく方法についてお話しします。

目次

この記事のハイライト

  • 職場で嫌味を言われて、とっさに言葉が出てこないのは、言語化が苦手なのではなく、自分の本当の気持ちに気づくまでにタイムラグがあるだけ。

  • 不意打ちで嫌味を言われたときは、ショックの方が先にきて、自分が何を感じているのか受け止める余裕がなくなることがある。
    ─ とっさに言葉を返そうとしても、気持ちがまだ整理できていないから、適切な言葉が出てこない。
  • その場で何も言えなかったのは、人を傷つけたくないからこそ、自分の言葉を慎重に選びたいという配慮の表れであることもある。

  • 自分の気持ちを書き出し、それを一緒に振り返っていくことで、気持ちのタイムラグが少しずつ縮んでいく。

はじめに:とっさに言葉が出てこないのは、言語化が苦手だから?

職場で、ちょっとした嫌味を言われて、咄嗟に言葉が出てこなくて、その場では何も言えなかったこと、ありませんか?

本記事では、こんなご相談にお答えしていきます。

「家に帰ってから、だんだん腹が立ってきて、なんであんなこと言われなきゃいけなかったんだろうって、何か言い返せばよかったって、悔しいのと情けない、はがゆい気持ちになります。」

こんなふうに、あとから怒りが込み上げてくる人もいれば、「私が何か悪かったのかな」って、自分責めてしまう人もいるとを思います。

心当たりのある方に、私がいちばんお伝えしたいことがあります。

自分のことを、「言葉が出てこない」「すぐに言葉に詰まる」そんなふうに思っていませんか?

「私は言語化が苦手なんだ」って思ってしまうこともあるかもしれません。

けれど、言語化が苦手なのではなく、自分の本当の気持ちに気づくのに、ちょっとタイムラグがあるだけだと私は思っています。

この記事では、咄嗟に言葉が出てこない本当の理由と気持ちのタイムラグをなくしていく方法についてお伝えします。

また、職場の人間関係に消耗している方のために感情パターン診断をご用意していますので、最後でご案内しますね。

さっきお伝えした2つのタイプ、私自身は、両方とも経験があります。

何か言われて、その場では流していても、家に帰ってから思い出して、だんだん腹が立ってくることがありました。

逆に、何気ない会話で、「どう思う?」とか「どうしたい?」と意見を求められると、

「え、どうって…どこらへんまで答えたらいいの?」って、考えすぎて言葉が出てこなくなって、

あとから、「中途半端な返事しかできなかったな…」って、自分を責めてしまうこともよくありました。

咄嗟に言葉が出てこない本当の理由

まず、咄嗟に言葉が出てこない本当の理由についてお話していきます。

こういったことでお悩みの方は、「言語化が苦手」なわけではないんですね。

というのも、実際にお話をしたり、書き出すワークをしていただくと、すごくしっかり書けるし、ちゃんと言葉にすることもできるんです。

なので、自分の本当の気持ちに気づくまでに、タイムラグがあるだけだと私は思っています。

では、なぜその場ではすぐに気づけないのか。

不意打ちで言われると、ショックの方が先にきて、自分が何を感じているのか、受け止める余裕がなくなっていたりします。

とっさに言葉を返そうとしても、自分の気持ちがまだ整理できていないから、適切な言葉が出てこない。

それに、人を傷つけたくないからこそ、自分の言葉を慎重に選びたいという配慮のある人も多い印象です。

なので、私は心のどこかでは、もう自分の気持ちがわかっているんだと思うんです。

だから、振り返る時間を、意識してつくることがとっても大事です。

気持ちのタイムラグをなくしていくワーク

気持ちのタイムラグをなくしていくために、私がクライアントさんに実際にしていただいているワークがあります。それをご紹介します。

ワークのやり方

やり方は、とってもシンプルです。

どんな出来事があったのか。

どう感じたか。

何を思い出したか。

本当は何を望んでいたのか。

きょうの自分に、友達として、味方として、なんて声をかけてあげたいか。

これを、書き出していきます。

こんな変化が起きていきます

クライアントさんが書いてくださったものに、私から、気になったところや、大事だなと思ったところをお伝えしていきます。

そうやって、一緒に振り返っていくと、こんな変化が起きてきます。

たとえば、自分が出したアイデアが、会議で誰かの手柄みたいに扱われていた。

その場ではショックで言葉が出てこなかったけど、家に帰ってから、怒りがこみあげてきて、おさまらない。悔しくて、腹が立って仕方ない。

書き出したものを、一緒に見ていくと、「アイデアを取られて悔しかっただけじゃなく、本当は認めてほしかったんじゃないかな」そう思ってお伝えすると、

あのアイデアは、私が思いついたんだよって、ちゃんと分かってほしかった。

今までも、頑張ってきたことを、ちゃんと見てほしかった。

そんな、ずっと前からあった願いに、はじめて気づけていけたりします。

また、たとえば、丁寧に仕上げた仕事を、先輩に「そんなに突き詰めたって誰も見てないと思うよ」って、ちょっと笑いながら言われた。

その場では、すぐに言葉がでてこなくて「そうですよね」って笑って流したけど、家に帰ってから、ずっと引っかかって落ち込んでいる。

「私が気にしすぎなのかな」とも思ったけど

書き出したものを、一緒に見ていくと、「私が同じ立場でも、すごく傷ついたと思います」そう思ってお伝えすると、

「私、あの言い方、すごく嫌だったんだな」って、自分の気持ちに気づいていく。

そして、その奥には、「手を抜かずに、ちゃんとやりたい」「誠実に仕事したい」という、自分が大事にしてきたものがあったことにも、気づいていきます。

大事にしていたものを笑いながら言われたから、傷ついたんだ。

そう思えると、自分を責める代わりに、自分の気持ちに、ちゃんと寄り添えるようになっていきます。

受講者の声

実際にこのワークを続けた方から、こんな声もいただいています。

「自分がどういう気持ちを感じることが多いのか、またどういう時に反応しやすいのかが少しわかり

以前よりパターンが見えてきて、ぼんやりとしていたものがクリアになってきた感じがします。

自分の反応がどういう仕組みになっているのかが少しずつわかってくることで納得感も出てきました。

毎回ワークを提出すると、否定せずに寄り添ってくださり、私のごちゃごちゃした気持ちや思考の要点をまとめてくださったり、本当に助けていただきました。」(女性 30代、Mさん、2023年1月)

書き出す練習を重ねていくと、気持ちのタイムラグが縮んでいきます。

その場でモヤッとしたことも、長く引きずらなくなっていきます。

自分の気持ちに、早く気づけるようになることで、「言葉が出てこない」「言語化が苦手」そんなふうに思っていた自分から、少しずつ変わっていけるんです。

※ここまでの内容を動画でも解説しています👇

「これ、私のことかも」と感じた方へ

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よくある質問

Q
咄嗟に言葉が出てこないのは、言語化が苦手だからですか?
A
私は、言語化が苦手なのではなく、自分の本当の気持ちに気づくまでに少しタイムラグがあるだけだと思っています。実際に話したり書き出したりしていただくと、しっかり言葉にできる方が多いです。
Q
なぜ、その場ではすぐに言葉が出てこないのですか?
A
不意打ちで言われると、ショックの方が先にきて、自分が何を感じているのか受け止める余裕がなくなることがあります。気持ちがまだ整理できていないため、とっさに適切な言葉が出てこないことがあります。
Q
家に帰ってから、急に怒りがこみ上げてくることがあります。なぜ、その場ではなく、あとになって出てくるのですか?
A
心のどこかでは、その場でもう自分の気持ちに気づいていることが多いです。ただ、その場では受け止める余裕がなく、安心できる環境に戻ってから、ようやく気持ちが表に出てくることがあります。
Q
気持ちのタイムラグを縮めるには、どうすればいいですか?
A
自分の気持ちを書き出してみることが一つの方法です。書き出したものを一緒に振り返っていくことで、自分でも気づいていなかった気持ちに気づけることがあります。
Q
書き出すワークは、自分一人でやっても効果がありますか?
A
書き出すこと自体にも意味がありますが、私がクライアントさんの言葉で、気になったところや大事だと思ったところをお伝えしながら一緒に振り返っていくことで、自分では気づきにくかった気持ちに、より深く気づいていけることが多いです。

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この記事を書いた人

高見綾|女性リーダー専門の心理カウンセラー

職場の人間関係に消耗している女性リーダーが、自分を責めずに前へ進めるようになる専門家。

嫉妬・摩擦・正論が通らない——
その構造を心理の視点で整理し、
「私はこれでいく」と判断できる状態をサポートしています。

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【著書・実績】
▶ 著書「ゆずらない力」(すばる舎)韓国語版も出版
▶ カウンセリング・相談 累計4,000件以上
▶ 名古屋・総合病院にて医療スタッフ向け「怒りの心理学」セミナー

【メディア出演・掲載】
▶ NHK「あさイチ」職場の嫉妬・妬み特集 VTR出演
▶日本テレビ「上田と女がDEEPに吠える夜」フレネミー特集 監修
▶ フジテレビ「ポップUP!」取材協力・フリップ出演
▶ interFM「レコレール」ゲスト出演
▶ anan・eclat・女性セブン・女性自身など女性誌多数掲載
▶ 読売新聞・発言小町 掲載
▶ 小学館@DIME 心理学コラム掲載
▶ マイナビウーマン(株式会社マイナビ)心理学コラム掲載
▶ セキララ☆ゼクシィ(リクルート)監修
▶ PHP研究所「PHPスペシャル」コラム多数・ベストセレクション選出
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