職場に苦手な人がいるとき、カウンセリングでは「何が嫌だったのか」を一緒に見ていきます。
そこから、自分が大事にしていることや本当はどう働きたいのかが見えてくると、自分が納得できる関わり方も見つかっていきます。
職場に苦手な人がいる。話すとイラっとして、相手の言動が妙に引っかかったりする。
そんなとき、「なんで私は、この人にこんなに腹が立つんだろう」「こんなに引っかかるってことは、私にも何か原因があるのかな」「私が気にしすぎなのかな」と考えることがあるかもしれません。
すると、いつの間にか、「相手の何が嫌だったのか」より、「私のどこが悪いんだろう」に意識が向いていくことがあります。
この記事では、そんなときに私がカウンセリングでどんなところを見ているのか、お話ししたいと思います。
この記事のハイライト
- 職場に苦手な人がいると、「私にも原因があるのかな」「気にしすぎかな」と、原因を自分の中に探すことがある。
- 「鏡の法則」「投影の法則」から「だから私が悪い」と自分を責めてしまうと、何が嫌だったのかが見えなくなる。
- カウンセリングでは、その人の何を嫌だと感じたのかを一緒に見ていく。「嫌だ」の中身から、自分が大事にしていることが分かる。
- 本当はどう働きたいかが見えてくると、苦手な人を好きにならなくても、自分が納得できる関わり方が見つかっていく。
「この人って、私の鏡なの?」と考えていたクライアントさん
30代の女性から、こんなご相談がありました。
「職場に、どうしても気になる人がいて…」
「これって、鏡の法則や投影の法則なのかな? 私が悪いの?」
投影の法則は、心理学では基本的な考え方のひとつです。
「気づき」として使うと、すごく良いんですが、「だから私が悪いんだ」と自分を責める材料にすると、何が嫌だったのかが見えなくなってしまうんですね。
私は、クライアントさんがそのときどう感じていたのか、その人の何を嫌だと感じていたのかを一緒に見ていくことからはじめます。
「嫌だ」の中身を見ると、自分が大事にしていることが分かる
たとえば、リーダーが集まる会議で、自分のチームの取り組みについて話したとします。
すると、別のリーダーから、「それなら、○○した方がいいんじゃないですか?」と意見を言われました。
なんか嫌だなと思って引っかかったけど、他の人からは、「まぁ、◎◎さんが言うことも一理あるよね」みたいに言われて、
「こんなふうに引っかかるのは、自分に何かあるんだろうか」「私が気にしすぎなのかな」と思えてきました。
こういったケースでは、カウンセリングで、そのときのことをもう少し詳しく聞きながら、何がそんなに嫌だったのかを一緒に見ていきます。
話していくうちに、「こちらがどういう考えでこのやり方にしたのかを聞かずに、いきなり『こうした方がいい』と言われたのが嫌だった」と分かってきたりします。
そこから、「私は、自分の考えも尊重してもらったうえで話し合いたかったんだ」と、自分が大事にしていることも見えてきます。
「私は本当はどう働きたい?」も一緒に見ていく
苦手な相手について話していると、「じゃあ、自分は本当はどうしたい?」という話になることもあります。
「あの人にもう口を出されたくない」「あの人にどう対応しよう」と、その人への対応だけを考えるのではなく、「そもそも私は、どんなふうに働きたいんだろう?」と考えてみます。
さっきの例なら、「自分の考えも伝えながら、相手の意見も聞きたい」「自分のチームで考えてきたことを大事にしながら、仕事を進めたい」ということかもしれません。
気づいたら、その人のことをあまり考えなくなっている
自分がどうしたいのかが見えてくると、実際の職場でも少しずつ関わり方が変わっていきます。
カウンセリングでは、「こんなことがありました」「そのとき、こんなふうに感じました」と話してもらいながら、私が気づいたこともフィードバックしていきます。
そうやって話していく中で、クライアントさん自身が、「このくらいの関わり方が、私にはちょうどいいな」と、自分で納得できるところを見つけていきます。
苦手な人を好きになる必要はないし、「嫌だ」と思わない自分になる必要もありません。
自分が納得できる関わり方が見つかってくると、「そういえば最近、あの人のこと、あまり考えてないな」
そんなふうになっていたりするんですよね。
周りの人も、自分のことも、大切にしたい方へ
苦手な人のことを考えていると、いつのまにか「私が悪いのかな」ばかりになって、自分が本当はどう感じているのか、何を大事にしたいのかが分からなくなることがあります。
もし今、
- 周りの人のことを考えるうちに、自分の気持ちが後回しになってしまう
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周りの人のことも考えながら、「私はどうしたい?」も大切にする。そのきっかけとして、ぜひ活用してみてくださいね。

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そんな思いを抱えているなら、職場で何かあったときに、「私は何が嫌だったんだろう?」「私は本当はどうしたい?」と、一緒に考えていきませんか。
読んでくださっている方からは、
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「私はどうしたい?」を大切にしながら、人と関わりたい方へ
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よくある質問
人を「嫌だ」と思うことは誰にでもあるものです。それだけで、「自分に問題がある」と考えなくて大丈夫です。まずは、その人の何が嫌だったのかを具体的にしてみましょう。相手の言い方に傷ついたのか、勝手に決められて困ったのかによって、考えることも変わります。「自分に原因があるのかな」と考えるときも、そのときどう感じていたのか、実際に何があったのかをあわせて見ていきます。
距離を取ったほうがいいこともあれば、今までと同じように関わっていても気にならなくなることもあります。大切なのは、「苦手な人とはこうするもの」と決めるのではなく、自分はどうしたいのかを見ていくことです。
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