フレネミーとは、Friend(友達)とEnemy(敵)を組み合わせた造語で、「友達のふりをした敵」を指します。
意識的に害を与えるタイプもいますが、実際には仲良くしていて、無意識のうちに嫉妬や劣等感からくる言動で相手を傷つけてしまうタイプの方が、ご相談では多く見られます。
心理カウンセラー高見綾が日本テレビ「上田と女がDEEPに吠える夜」(2026年7月28日未明放送)を監修。
大切なのは、その関係が自分を消耗させているかどうかです。
2026年7月28日未明放送の日本テレビ「上田と女がDEEPに吠える夜」の番組を、心理カウンセラーとして監修させていただきました!
テーマは「フレネミー」。友達のふりをした敵、という意味の言葉です。
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どう対処?
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あなたの周りに、フレネミーはいますか?
仲良くしていて、楽しいし、友達だと思ってる。
でも、時々、「え、それどういう意味だろう」って、言われたことが引っかかる。
「気にしすぎかな」「言い返したら、面倒な人だと思われるかな」そう思って、飲み込む。そんな関係、ありませんか?
番組では、フレネミーの特徴や、狙われやすい人の特徴、見極めるヒントについてコメントさせていただきました。
この記事では、番組でお伝えしきれなかったことも含めて、少し詳しくお話ししたいと思います。
フレネミーには、2つのタイプがある
フレネミーには、2つのタイプがあります。
一つは、意識的に、計算して相手に害を与えるタイプ。
周りから見ても、「あの人、なんかおかしいな」とわかりやすいタイプです。
もう一つは、実際には仲良くしていて、嫉妬心や劣等感が、無意識に行動に漏れ出してしまうタイプ。
| タイプ | 特徴 | 見分けやすさ |
| 意識的タイプ | 計算して相手に害を与える | 周りから見ても「あの人、なんかおかしいな」とわかりやすい |
| 無意識タイプ | 嫉妬心や劣等感が、無意識に行動に漏れ出す | 本人も気づいていないことが多く、見分けにくい |
ご相談を受けていて多いのは、後者の方です。
フレネミーに気づきにくい理由
なぜ、こういう関係に気づきにくいのでしょうか。
理由の一つは、悪意だけでできている関係ではないからです。
一緒にいて楽しい時間も、本当にあります。助けてくれたり、優しくしてくれることもあります。
だからこそ、たまに出てくる、引っかかる一言や態度を、「今のは、たまたまかな」「気にしすぎかな」「言い返したいけど、空気を悪くしてもね…」
そうやって、見過ごしてしまいやすいのです。
職場にいるフレネミー|よくあるパターン
職場では、こんな場面を思い浮かべる方もいるかもしれません。
同僚に、昇進が決まったことを伝えたら、「すごいじゃん、おめでとう!」その場では、喜んでくれた。
けれど後日、別の同僚と話しているときに、「まあ、あのポジションってもともと空いてただけだしね」そう言っているのを、たまたま聞いてしまった。
あるいは、「髪きれいですよね。後ろ姿だと、年齢わからないですね」そんな、褒め言葉に紛れたモヤッとする言い方をされることもあります。
はっきりした悪意があるわけではないかもしれません。
けれど、なんだかもやっとする、そんな感覚になりますよね。
番組でお伝えしたこと:狙われやすい人の特徴・見極めのヒント
番組では、フレネミーに狙われやすい人の特徴として、こんなことをお伝えしました。
・人の意見に同意しやすい人
・人から嫌われたくない気持ちが強い人
・自己肯定感が低く、自分に自信がない人
違和感があっても「自分が悪いのかも」と思いやすい人。
あるいは、「なんで私が我慢しなきゃいけないんだろう」と感じながらも、言い返せばこっちが面倒な人だと思われる気がして、
飲み込んでしまう人ほど、こういう関係に気づきにくくなります。
それは、あなたが人の気持ちを丁寧に受け取れる人、あるいは、物事を正しく見ようとする人だから起きることで、責められる話ではありません。
また、良いことがあった時の相手の反応も、見極めるヒントになります。
結婚や昇進など、自分にとって嬉しい報告をしたときに、話を聞いて応援してくれたり、一緒に喜んでくれる人は大丈夫です。
一度だけでなく、何度も、不快な言動が続くようなら、少し注意が必要かもしれません。
本当に大事なのは”見分けること”じゃない
この人はフレネミーなのか?
そうやって、意識して人を分けようとすると、かえって、気持ちがしんどくなることがあります。
疑ってかかる気持ちで人と関わること自体、エネルギーを使うからです。
番組では、見極めるヒントもお伝えしましたが、正直なところ私は、”見分けること”自体は、あまり重視していません。
大事なのは、その人といると、なんだか自信がなくなる。なんだか、疲れる。
そういう感覚があるかどうか、です。
その感覚に気づいたとき、こんなことから始めてみてください。
・プライベートな話や、自慢に取られそうな話は、少し控えてみる
・悪口や愚痴に、無理に乗らない
距離を急に断つ必要はありません。少しずつ、関わり方を調整していくイメージです。
実は、こうした人間関係と老化の関係を調べた研究もあります。
ニューヨーク大学の研究では、身近に「厄介だな」と感じる人が1人増えるごとに、
生物学的な老化のペースが加速し、体が実年齢より老け込んでしまうという結果が出ています。
フレネミーに限った研究ではありませんが、なんとなく疲れる関係を放っておくことが、
心だけでなく身体にも影響することがある、という一つの参考になるかもしれません。
出典:厄介な人間関係は“老化を加速”させる──米国チームが発表 親族だと大ダメージ、配偶者だと関連なし:Innovative Tech – ITmedia NEWS
監修して感じたこと
今回、監修という形で関わらせていただいて、感じたことも少し書いておきたいと思います。
放送はリアルタイムで拝見していたのですが、出演者の皆さんの掛け合いが本当にお上手で、改めて、すごいお仕事だなと感じました。
そして、放送時間の裏側に、取材、台本づくり、収録、編集と、たくさんの方の丁寧な仕事が積み重なっていることを知れたのも、貴重な経験でした。
一番うれしかったのは、先方と一緒に、チームのように、良い内容をつくろうという空気の中で、
丁寧にやり取りを重ねながら、ギリギリまで確認とブラッシュアップを尽くして、放送日を迎えられたことです。
信頼関係を積み重ねながら進めていくことに、私は一番やりがいを感じます。
これはカウンセリングも同じで、丁寧に伴走し、信頼関係や安心感のある関係をつくっていくことを大事にしています。
フレネミーとの付き合い方|まとめ
フレネミーというのは、臨床的な診断名があるわけではなく、定義に幅がある言葉です。
だからこそ、「この人はフレネミーだ」と正しく見分けることよりも、なんだか疲れる、なんだか自信がなくなる。
そう感じる関係があるなら、無理に理由を突き止めようとせず、少し距離を置いたり、関わり方を変えてみたりする。
そうやって調整していくことが大切だと思っています。
職場の人間関係で消耗している方へ
フレネミーは、友人関係だけでなく、職場にもいる、という方もいるかもしれません。
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▼フレネミーについて@DIMEに寄稿した記事はこちらです。
あなたの周りにいる?「フレネミー」と言われる人の特徴と対処法(@DIME)
よくある質問
Friend(友達)とEnemy(敵)を組み合わせた造語で、「友達のふりをした敵」を指します。
臨床的な診断名ではないため、定義には幅がありますが、ご相談の中でよく伺うのは、褒めているようで、少し喜びを差し引いてくるような言動です。
わかりやすいサインとしては、褒めているように見えて不快な言動をしてくる、良いことがあった時に素直に喜んでくれない、といった言動が挙げられます。
ただ、意識的なタイプと無意識なタイプがあり、後者は本人も気づいていないことが多く、はっきり見分けるのが難しい場合もあります。
だからこそ私自身は、見分けること自体にはあまりこだわっていません。
それより大切なのは、その人といるときに、なんだか疲れる、なんだか自信がなくなる、という感覚があるかどうかです。
職場の同僚や親族など、簡単に距離を置けない相手も多いと思います。
そういう場合は、プライベートな話や自慢に取られそうな話を少し控える、悪口や愚痴に無理に乗らない、といった小さな調整から始めるだけでも違います。
自己肯定感の低さや、劣等感、承認欲求の強さが背景にあることが多いです。
心理学の研究でも、嫉妬心は無意識に働きやすく、間接的な攻撃性(陰口やあてこすりなど)につながりやすいことがわかっています。
本人に明確な悪意がなくても、抑え込んだ感情が、言動としてにじみ出てしまうことがあるのです。
ニューヨーク大学の研究では、身近に「厄介だな」と感じる人が1人増えるごとに、生物学的な老化のペースが加速するという結果が出ています。
フレネミーに限った研究ではありませんが、なんとなく疲れる関係をそのままにしておくことが、心だけでなく身体にも影響しうる、という一つの参考になります。